防ぎたい夏休みの犯罪被害 被害防止の合言葉は「いかのおすし」 愛知

お祭りや花火大会、旅行などイベント盛りだくさんの夏休み。普段と違う行動が、思わぬ事件や事故を招くリスクもあります。気をつけるポイントは?
夏休みを目前に控えた愛知県一宮市の奥小学校。
黄色いスカーフと青いキャップ姿の5年生7人が、「防犯少年団」の団員に任命されました。
この日は、連れ去り被害防止の合言葉「いかのおすし」を全校生徒にオンラインで説明しました。
「『いかのおすし』の『し』は、“知らせる”。どんな人が何をしたのか、家の人にすぐ知らせよう」
「いかのおすし」は、
いか:知らない人について行かない
の :知らない人の車に乗らない
お :危険を感じたら大声で叫ぶ
す :すぐ逃げる
し :何があったのか知らせる、からとった合言葉です。
待ちに待った夏休みは、勉強から解放されて気も緩みがち。
出かけた先で不審者に遭う危険性もあることから、注意を呼びかけました。
「不審者そうな人を見つけたらすぐ逃げるとか、かばんに防犯ブザーを付けるなどを友だちに伝えたい」(防犯少年団の団員)
「防犯少年団の活動が夏休みにあるので、それを頑張って思い出にしたい」(防犯少年団の団員)
子ども以外も犯罪に注意

夏休みシーズンに犯罪被害に遭う危険は、子どもたち以外にも。
警察によると、家族で自宅を離れる機会が増える夏の時期は空き巣などの侵入盗の被害金額が大きくなる傾向があるといいます。
「住宅に対する侵入盗の被害を見ると、全体の約3割が鍵をかけていない状態で、被害に遭っているので、まずは家の鍵かけをしっかりやってもらうことを徹底してほしいです」(愛知県警 地域安全対策室 竹内優記 室長)
窓を簡単に開かなくする補助錠や防犯ブザーを付けたり、歩くと大きな音がする防犯砂利を敷いたりすることも有効だといいます。
また、防犯カメラでは、不審者を検知するとスマートフォンで映像を確認できる機種もあります。
さらに、外出先から不審者に警告をすることもできるといいます。
愛知県警が手がける防犯アプリ

警察独自の防犯アプリも。
愛知県警が手がけるのが、公式アプリ「アイチポリス」です。
警察署ごとの不審者情報などに加え、防犯ブザーなどの機能もあるといいます。
これから本格化する夏休み。子どもだけで遊ぶときや、自宅での防犯対策に役立ててほしいといいます。
「まず子どもの安全安心が確保されたうえで、家族のみんなで楽しい夏休みを過ごしてほしい。警察としても日ごろのパトロールに加えて、必要な防犯対策を呼びかけていきたいと思っております」(竹内室長)