“コメ農家のホンネ”備蓄米2000円台は妥当か? 小泉農相への評価とコメの未来 愛知・安城市

備蓄米として出回る古古米に大変注目が集まっていますが、きょう愛知県安城市の米農家の皆さんを取材しました。
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(大石邦彦アンカーマン)「コメ農家の皆さんに話を聞いていこうと思います」
■小泉大臣の政策を評価する?
【評価する:1人】
(コメ農家 稲垣巨樹さん)
「消費者のニーズに応えて、備蓄米をスピード感をもって対応している。国産米(の備蓄米)を食べてもらっているのは、良いことなのかなと思った」
一方、評価しないという意見も。
【評価しない:2人】
(コメ農家 鈴木貴士さん)
「価格ばかりが一人歩きしているイメージがある」
「(Q:本来の銘柄米は5キロで4000円ぐらい。備蓄米は2000円でごっちゃになっている?(報道を)見ていて、そう感じることがある」
「(Q:農家としては『2000円で私たちの作る通常のコメも頼む』と思われると困る?)そうですね」
(コメ農家 稲垣勝一さん)
「まだ結果が見えていないので、評価するのは早い」
備蓄米の価格・コメ農家として採算が合う適切な価格とは?
■備蓄米が2000円程度で販売されるのは?
【全員賛成】
(稲垣巨樹さん)「当時の取り引き価格の金額に合った値段だと思うので、備蓄米単体で出すならその値段で出して当然だと思った」
(鈴木貴士さん)「備蓄米自体が何かあった時のために備えているコメなので、個人で2年前のコメを持ち続けることはないけれども、非常時に備えているからあるものなので」
(稲垣勝一さん)「今の米の金額を抑えるという意味合いで、備蓄米を(2000円台などで)出すのは仕方ない」
2000円台の「小泉米」については、全員が賛成ということですが…
■コメ農家として採算が合う価格は?
(鈴木貴士さん)「コメを食べ続けてもらうためには、5キロ3000円から3500円ぐらい。3000円は切って欲しくない」
(稲垣勝一さん)「3000円台が目安。そのぐらいが理想」
(稲垣巨樹さん)「あまりにも安すぎると機械の更新ができなくなって、耕作ができなくなってくることも出てくる」