バイク店で“窃盗” 防犯カメラが捉えたマフラー“放り投げる”2人組の乱暴な手口 わずか5分でパーツなど約100点、380万円相当が盗まれる 愛知・春日井市

愛知県春日井市のバイク店で、窃盗事件が起きました。その一部始終を捉えていた防犯カメラ。マフラーを放り投げるなど乱暴な手口の様子が記録されていました。

4月22日午前3時ごろ、やってきた一台のワンボックスカー。
降りてきたのは2人の人物。そのままバールのようなものでドアをこじ開け侵入します。

事件が起きたのは春日井市のバイク修理・販売店。今月22日バイクのパーツなどを盗まれる被害に遭いました。その一部始終を店の防犯カメラが捉えていました。
2人はガレージに侵入後最初にバイクを運び出そうとしますが…
ガレージヤマダ 山田康夫 オーナー:
「バイク盗もうとしたんですけど、うちは防犯バー(金属製の柵)があるので、多分出せなかったんでしょうね」
2分ほどバイクを運び出せないか試行錯誤しますが諦めた様子。

しかし、この後バイクのパーツを次々と盗み始めます。その行動は徐々にエスカレート。
山田オーナー:
「お客さんのバイクの上に乗って、上に積んであるやつをバンバン持っていくんですよね」
客から預かった大切なバイクに土足で乗り、上のマフラーを盗み出します。中には放り投げるものも。
パーツなど約100点、380万円相当をわずか5分の間に盗んでいきました。
山田オーナー:
「大事なお客さまのバイクも預かって、修理していたものですから窃盗団に対しては怒りしかないです」

行方をくらましてしまった2人。
その手がかりが。車が見つかったのは春日井市から20キロほど離れた名古屋市緑区。
防犯カメラの映像をオーナーがSNSにアップしていたことから知人が車を見つけたということです
山田オーナー:
「お客さまが探してくれて、『これ絶対そうです』っていうことで」

これが発見された時の映像です。
山田オーナー:
「お客さまのタンクだけあってくれればと願って行ったんですけれども、開けたら消火剤がまいてあって、何もなかったですね」
車内にまかれていた消火剤。警察によれば、指紋などの証拠を消すために使われることもある手口で、さらにこの車は盗難車だったということです。
これらのことから警察では2人がこの車を使い、窃盗事件に関わったとみて捜査しています。