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容疑者逮捕も「借り続ける」ワケ 事件解決信じ26年保存の部屋 名古屋・西区 主婦殺害事件

11.06(木)17:17
26年前、名古屋市西区で女性が殺害された事件。容疑者は逮捕されましたが、女性の夫・高羽悟さんは、現場の部屋を借り続けると話しました。

あの日から26年、待ち続けた容疑者の逮捕。
高羽悟さん:
「26年前、この先、自分はどういう人生になるんだと心配しましたけど、今となっては26年前の自分に頑張れば…絶対事件は解決するし、息子も立派に育つから、一生懸命やれって、26年前の自分に声をかけたい。本当に良かったです。本当に幸せです。みなさんのおかげで… 本当に幸せです」

1999年11月、名古屋市西区のアパートで当時32歳だった高羽奈美子さんが首を刺されるなどして殺害された事件。
夫・悟さんは、当時2歳の息子を男手ひとつで育てながら、事件の解決を願ってきました。

現場となった部屋には今も犯人の痕跡が…。
高羽悟さん:
「これが犯人の血ですね」
いつか犯人を立ち会わせるため、この部屋を借り続けてきました。その家賃は総額2000万円以上。

そして、11月1日、この部屋に姿を見せたのは、奈美子さんを殺害したとして逮捕された安福久美子容疑者。本人立ち会いの下、現場検証が行われたのです。

大きな節目を迎えた悟さんですが、今後も部屋は借り続けるといいます。
高羽悟さん:
「法制化して遺伝子情報を捜査に使ってほしいということは訴え続けないといけない。そのためには部屋はとっておいて、訴えながらも現場見せて。法制化して遺伝子情報を(捜査に)使えるようになったら片付けようかな」
次は、事件の解決を待つ人のために、DNA情報のさらなる捜査への活用を目指し、法整備を求める活動が続きます。





