藤井聡太七冠が10年ぶりに母校へ 「夢をかなえる方法」偉大な先輩が後輩に語った”特別授業”
将棋の藤井聡太七冠が、10年ぶりに母校へ。6年間通った愛知県瀬戸市の小学校で、後輩たちに語ったのは「夢を叶える方法」。
それは、愛知県瀬戸市立效範小学校の3時間目のこと。
体育館に現れたのは、藤井聡太七冠。
全校児童約500人の後輩たちに大歓声で迎えられました。
「效範小学校の体育館も含めて、いろいろな思い出があるので、きょうこちらに来て、懐かしい気持ちがあります」(藤井聡太七冠)
ここは藤井七冠の母校。興奮気味の児童も。実は21日の訪問は、サプライズだったんです。
さて、小学生の頃の藤井七冠。どんな子どもだったんでしょう?
「忘れ物が多くて、うっかりする性格でもあったが、げた箱で靴を履き替えるために、ランドセルを下ろしたら、ランドセルを置いたまま家に帰ったことがあり、親にびっくりされたことが印象に残っています」(藤井七冠)
ある話題で児童たちが盛り上がる
今回の特別授業は、瀬戸市が今年度からキャリア教育の一環として始めている「せとドリームプラン事業」のひとつ。
輝かしい人生を歩む“藤井先輩”が母校に招かれました。
そして、ある話題で児童たちが盛り上がります。
「町をつらぬく瀬戸川の流れのきしにふりあおぐ…」(藤井七冠)
藤井七冠、俳句を読み上げているのではありません。
小学校の校歌を覚えているかの質問に、答えた形でした。
そして、子どもたちに夢をかなえる方法について語りました。
「普段の生活の中で、興味があることを掘り下げると、好きなことにもつながると思うので、いろいろなことに興味を持って過ごしてほしい」(藤井七冠)
偉大な先輩の言葉
続いて4時間目は、6年生からの質問に答えました。
Q.試合前のルーティンはありますか?
「対局が始まる初手の前に、お茶を飲むことはルーティンとして続けています。始まる前に平常心で対局に臨めるかなと思う」(藤井七冠)
対局の時はいつも難しい表情をしている藤井七冠。こんな質問も――
Q.将棋を辞めたいと思ったことはありますか?
「将棋そのものを辞めたいと思ったことはなくて、負けが続いて苦しい時も気持ちを前向きに持っていければよいかなと」(藤井七冠)
偉大な先輩の言葉は、未来ある子どもたちの心にも強く響いたようです。
「夢はバスケ選手になること。藤井七冠がやっていたことを参考にして、これからも努力して頑張っていきたいと思いました」(效範小学校 6年 大越安香音さん)
母校で充実した時間を過ごした藤井七冠。
後輩たちの目標として、さらなる高みを目指します。