2010年代に一大ブームとなった「ゆるキャラ」。東海地方でも個性豊かなキャラクターが誕生しました。あれから10年以上、人気者たちは今どうしているのか。意外な現在を取材しました。
■一大ブームとなった「ゆるキャラ」
ゆるキャラは、もともと町おこしや観光PRのために生まれたマスコットキャラクターです。全国でイベントや総選挙が行われ、一大ブームとなりました。その数は数千体ともいわれています。 その魅力を街できいてみると…。 女性: 「かわいい。癒やされる」 別の女性: 「豊川稲荷の『いなりん』ならキツネの形で、お稲荷さん。名物や歴史を知ることができる」
地域の魅力を伝えるPRツールとしてだけでなく、その愛らしさや親しみやすさで人々の心をつかんできました。東海地方でもさまざまなキャラクターが誕生しましたが、ブームから10年以上たった今、どうなっているのでしょうか。
■東海地方のゆるキャラ
まずは、東海地方のゆるキャラについて、街の人に聞きました。 男性: 「こにゅうどうくん、オカザえもん、やなな、いなりん」 女性: 「オカザえもん、いなりん、こにゅうどうくん。オカザえもんは、よくテレビに出ていました」
別の女性: 「オカザえもんは、ちょっとキモい」 東海地方で圧倒的な知名度を誇るのが、岡崎市の“オカザえもん”。市のPRキャラクターとして誕生し、その“キモかわいい”ビジュアルで一躍有名になりました。現在もイベントなどに参加し、PR活動を続けています。 女性: 「知立市の“ちりゅっぴ”。私の地元です」 馬のパーカーは、知立市が東海道五十三次の宿場町である歴史を表現。頭の花は市の花「かきつばた」、かばんは名物「あんまき」のポーチです。
知立市の魅力が詰まった“ちりゅっぴ”は、そのかわいさで2017年の「ゆるキャラグランプリ」で全国2位に輝きました。現在も地元のイベントなどで活躍しています。 ほかにも、妖怪をモチーフにした四日市市の“こにゅうどうくん”や、キツネといなり寿司がモチーフの“いなりん”も、観光PRの場で活躍を続けています。
■小学3年生の忍者の男の子“いが☆グリオ”
中でも「その後が気になる」という声があったのが…。
女性: 「“いが☆グリオ”が気になる。ブサかわ」 別の女性: 「どうしてこうなったの?お腹も出ているし、コンセプトがよく分からない」 現在の姿を確かめるため、三重県伊賀市の「史跡 旧崇広堂(しせききゅうすうこうどう)」へ。対面した”いが☆グリオ”は、ノリがよくサービス精神旺盛なキャラクターでした。市町村合併をきっかけに誕生し、伊賀牛や伊賀米、かたやきが大好物の小学3年生の忍者の男の子です。
ダンスの腕を磨き、第5回「ゆるキャラダンス選手権」で優勝。日本一に輝いています。
■元々は8センチの人魚の設定“やなな”
引き続き街で聞いてみると…。 女性: 「“やなな”は変わっていて面白い」 男性: 「新しいですよね。中の人が丸見えのゆるキャラ」
岐阜市・柳ケ瀬商店街で、“やなな”の生みの親であるプロデューサーに話を聞きました。 やななのプロデューサー・佐藤徳昭さん: 「現在は8センチの姿で川を泳いでいます。もともと8センチの人魚で、岐阜の枝豆を食べると20倍になる設定です。2013年に引退しました」
その後は写真集や小説が出版されるなど、独自の展開を見せています。
■12歳のウサギの妖精“ちゃちゃまる”
さらに街では…。 女性: 「“ちゃちゃまる”がかわいい、頭の葉っぱは名産品?」 別の女性: 「和服だから温泉?」 “ちゃちゃまる”に会うために、岐阜県池田町へ。池田町長の竹中誉さんが出迎えてくれました。
“ちゃちゃまる”は12歳のウサギの妖精で、耳は特産の「美濃いび茶」の葉、頭には名勝「霞間ヶ渓(かまがたに)」の桜の髪飾り。池田温泉の浴衣と茶摘み衣装を組み合わせた装いです。現在については…。 池田町長・竹中誉さん: 「2025年から、誰でも“ちゃちゃまる”になれるよう、着ぐるみの貸し出しを行っています」
地域の魅力を背負ったゆるキャラは、形を変えながら今もなお、人と街をつなぐ存在として活躍を続けています。 2026年3月24日放送


