岐阜県知事選が26日投開票 20年ぶりの一騎打ちは終盤、両候補者が最後に訴えたいこと
1月26日に投開票が行われる岐阜県知事選挙は、20年ぶりに新人同士の一騎打ちとなりました。この選挙で、両候補者が最後に訴えたいことは。
岐阜県知事選には届け出順にいずれも無所属の新人で、自民・立憲民主・国民民主・公明党が推薦する元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏(60)、共産党が推薦する産業カウンセラーの和田玲子氏(64)の2人が立候補しています。
24日、江崎氏は地元の山県市役所で期日前投票をしました。
「前回の選挙で、私は投票権はなかったので、(岐阜県に)戻ってくるのがあまりに短くて3か月たっておりませんでした。きょう生まれて初めて自分の名前を投票用紙に書きました」(江崎氏)
Q自分の名前を書いて、どんな気持ち
「不思議な感じでしたね。皆さん多くの方に多分この名前を書いて頂けるんだなと思うと感慨無量でした」(江崎氏)
江崎氏は前回の選挙で初出馬したものの、現職の古田知事に敗れました。
23日は決起集会を開催し、多くの有権者の姿も。
「前の選挙で残念ながら、当選は叶いませんでした、ただ翌朝7時に岐阜駅に立ってから、きょうまでほぼ4年間、この県内を回らせていただきました」(江崎氏)
人口流出が続く岐阜県ですが、改めて県の良さを伝えます。
「岐阜県は本当にいいものがたくさんある。ありすぎて気が付かないんです。おいしい食べ物・自然などもたくさんもあり、どこを掘っても温泉が出る。大河ドラマもやりたい放題、そして長年の伝統作業もある」(江崎氏)
江崎氏は「共に未来を」をスローガンに、「若い女性や子育て世帯が安心して働ける環境作り」や「災害などに強い医療・防災システムの整備」などを訴えます。
「若い女性が活躍できる職場、特に働き方ですね。そして、子育て中のお母さんが、自分の力を発揮できる働き方改革。私ずっと健康経営を指導していたので、それを地元から発信できればと思います」(江崎氏)
両候補者の訴え
一方、告示日からの2週間、スーパーや住宅地、公民館などを回り、支持を訴えてきた和田氏。
「岐阜は若者の流出が多い県と言われている。隣の愛知県とは最低賃金が70円以上違う。私はこの最低賃金を中小零細企業の財政をしっかり支えたうえで、思い切った引き上げに挑戦したい」(和田氏)
「18歳までの子どもの医療費の無償化」や「女性の社会進出促進」「リニア中央新幹線の工事中止」などを訴えます。
「知名度アップ」のため、ピンクの帽子をトレードマークに活動してきましたが、手ごたえは…
「日に日に手を振ってくれる方、車から手を振ってくれる方が増えているので、この浸透をあと2日やっていかないといけないなと思っている。実行するための政策をたくさん掲げてきたので、しっかりとした現実的な政策を伝えているということを伝えきりたいと思う」(和田氏)
少しずつ支援の輪が広がっているのを感じているようです。
投開票日まであと2日。それぞれの候補者が最後に訴えたいことは。
江崎氏
「このチャンスに未来をともに変えませんか、そのチャンスが来ていますよということをお伝えしたいです」
和田氏
「最も訴えたいのは、県政が県民を向いて政治するのか、大手ゼネコンなどと仕事をするような大型公共事業に向けられる政治を支持するのか、その違いをしっかり訴えて最後を迎えたい。県民のみなさんの命・暮らし・環境を守るために県ができることはたくさんあるということを訴えきって支持を広げたい」
20年ぶりの新たな知事に、どんなことを期待するのか。県民に聞いてみると「子育てに力をいれてほしい。給食費を無償にしてほしい」、「岐阜県らしさや特徴を出して活性化したらありがたい」、「(自分の生活が)今の状態を保っていける世の中に、それと孫が生きやすいようになればいい」いう声が上がりました。
岐阜県知事選は26日に投票が行われ、即日開票されます。