妊婦が交通事故死、直後生まれた娘に重い障害 運転していた女に禁錮2年6カ月の実刑判決 愛知・一宮市

5月21日、1歳の誕生日を迎えた研谷日七未ちゃんです。意識はなく、人工呼吸器が外せません。

遺族:
「身体も自分で動かせないから、ストレッチをするとか体位を変えるとかを、こまめにしてあげないといけない状態です」

日七未ちゃんは、母・沙也香さんのお腹の中にいた時に、交通事故に遭いました。

妊娠8カ月だった研谷沙也香さんは、2025年5月、愛知県一宮市の道路を歩いていたところ、一宮市の無職・児野尚子被告が運転する車にはねられ、亡くなりました。事故直後、帝王切開で生まれた長女の日七未ちゃんは脳に重度の障害が残り、意識不明の状態が続いています。

当初、起訴状の中で被害者とされていたのは沙也香さんだけで、日七未ちゃんの記載はありませんでした。遺族は、日七未ちゃんも被害者だとして、日七未ちゃんに対する「過失運転致傷罪」での立件を求めていましたが、刑法では胎児は「人」とみなされず、立件は見送られました。

そうした中、名古屋地検は、日七未ちゃんの名前や、母体の中にいたときに受けた影響について起訴状に追加で記載する「訴因変更」を求め、裁判所はこれを認めました。

研谷沙也香さんを車ではねて死亡させた罪に問われている、児野尚子被告の判決公判がきょう開かれました。

名古屋地裁一宮支部の鳥居俊一裁判長は、「ドライブレコーダーの映像によれば、被告人はブレーキ操作やハンドルを戻そうとした様子は全くみられなかった。的確な操作を怠った過失の程度は非常に重大」と指摘。

また、「沙也香さんはわが子を抱くことも出来ずにこの世を去った。日七未ちゃんは出生後から意識がない上、現在も回復が困難な状況が続いている」などとして、児野被告に禁錮2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

判決後、遺族は…

研谷友太さん:
「実刑という形で結果が出たことは、素直にほっとした部分もある。勘違いしてほしくないのは、娘の過失致傷罪を求めたことについては、あくまで相手の量刑を重くするために求めたわけではなく、あくまで娘を1人の人間として認めてほしいという思いでやっていました。その点だけは押さえてほしい。娘の分は立件されていないが、量刑の酌量のところに裁判官も考慮してくれた。ある意味、大きなことだと思う」

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