鼻に噴射する「痛くない」インフルエンザワクチン 注射2回分よりも費用は高いけど…効果は約1年持続

10.28(火)17:42
東海三県でインフルエンザが流行。痛くない予防接種に注目しました。
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今月16日、例年より1か月ほど早くインフルエンザが流行入りした愛知県。名古屋市昭和区の病院を取材すると…
(横山内科 小児科・横山隆之医師)
「この時期に出るということはあまりなく、早い時期からインフルエンザが発症している」
このクリニックでは、ことしから2歳以上19歳未満の人を対象に「痛くない」ワクチンの予防接種がスタート。
(3歳の女の子)
Q.注射苦手ですか?
「うん」
女の子の鼻にノズルを差し込み、シュッと1回ずつ噴射。これでおわりです。
Q.痛くなかった?
「うん」
「フルミスト点鼻液」という去年から一般病院でも使えるようになった、インフルエンザワクチンです。
医師に聞く「痛くない」ワクチンのメリット
従来の注射による予防接種は、血液中に抗体を作っていましたが、フルミストは、鼻や喉の粘膜に直接抗体を作り、その後、血液に抗体ができていくという仕組みです。
(横山院長)
「フルミストの場合は、(鼻や喉という)入口の部分で(ウイルスの侵入を)遮断させるので、感染自体をおさえることができるし、重症化を予防するメリットがある」
クリニックでは1回の接種に7700円と、費用は従来の注射2回分よりも高くなってしまいますが、抗体の効果は従来の注射の約4倍で、約1年続くとされています。
(母親)
「高いけど、1年効くと言われて、痛くないのも魅力的」
東海三県ともに流行入り。手洗い、うがいに十分な休息。基本的な感染対策が必要な時期に入っています。





