依然、貯水率の厳しい状況が続く豊川用水の宇連ダム。これを受けて、3月28日に西三河地方にある矢作川水系からの緊急導水が始まりました。
矢作川水系からの導水は災害時などに使われるもので、渇水対策では今回が初めてとなる異例の事態です。
豊橋市を含む5つの市では、水道水のほか、農業・工業用水の節水率も引き上げられるなど、節水が強化され、市民への協力を呼びかけています。

街ゆく人に話を聞いてみると、生活の中で工夫をしながら、水不足という難局を乗り切ろうとしていました。
豊橋市民:
「流しっぱなしで顔を洗わないし、歯磨きのときも必ず止める。お風呂のお湯をなみなみたっぷり入れないようにしている」
豊橋市民:
「洗濯のときに風呂の残り水を使っている。自分が部活で使う服とかを洗うときに意識している」
蒲郡市民:
「コツコツ水を買っている。もし断水になっても、長期になったら無理ですが、少しの期間ならいいかなと思って、多少買いだめしている」

節水の影響は こんなところにも出ていました。火事の際に出動するタンク車。普段は水道水を使っていますが、この日、給水していたのは、下水を処理した水。
豊橋市では、上下水道局や民間企業など7つの事業者の協力で、井戸水や処理水などを確保して給水しています。3月14日に市内で発生した山火事では、処理水も使われたといいます。

日々行われる消防署の訓練でも変化が。ホースを伸ばし、放水の準備が整いますが、水が流れているようすは確認できません。豊橋市中消防署では、1月下旬ごろから訓練で水を使っていないといいます。
豊橋市消防本部予防課 斉藤昇 課長補佐:
「実際に水が出ると、放水するときの反動や機具を持ち上げるときの重みがある。そういったことは実際はできないが、過去の訓練を思い出しながら、それを意識して訓練している」

さらに、火災現場で着用した防火服の洗浄には、ためた“雨水”を使用するなど、できる限りの節水を徹底しています。
豊橋市消防本部予防課 斉藤昇 課長補佐:
「消防は水が火災現場では必要。節水でも水道水を使うことになるので、それ以外のところで、できる限りの節水をしている」
2~3分の放水で使う水の量は1.5トン。多くの水を使う消火活動ですが、豊橋市内では今年、前年の2倍となる40件ほどの火災が発生しています。
国や愛知県などは、静岡県のダムからも今後導水を始める方針で、引き続き節水を呼びかけています。


