愛知の水不足は、依然として深刻です。この先、ダムの枯渇が心配です。
【写真を見る】宇連ダム貯水率2.1%に 愛知の水不足はいつまで続くのか? 貯水率0%に備え“底水を引き上げる”準備も…「10日程度で尽きるのでは」
(桜沢信司気象予報士 3月5日午前)
「愛知県新城市の宇連ダムです。今週もまとまった雨が降りましたが、ダムの水位は変わっていません。ゴツゴツした岩はむき出しになっています」
きょう正午の宇連ダムの貯水率は2.1%で、現在も減り続けています。
宇連ダムの周辺では、先月からたびたびまとまった雨が降りましたが、去年から続く水不足はいっこうに改善されず、豊川用水は、現在も「水道用水で20%」「農業・工業用水で40%」の節水が続いています。
(豊川用水総合管理所 近藤晶信水源管理所長)
「この間の雨が累計で8ミリ。このダム地点では降っているが、8ミリぐらいの雨だと、ダムへの流入は上がらず、まだ貯水位が全然回復しないという状況は変わっていない」
貯水率0%でダムの水はどうなる?
きょう発表された1か月予報(3月7日~4月6日まで)でも、東海地方の雨量は「平年より少ない見込み」。まとまった雨は、あまり期待できません。
(近藤所長)
「3月中旬以降、豊川用水で使用する水が、農業用水でも増えてくると想定されるので、このまま雨が続かないと、今もかなり少ないが、ダムの貯水率0%に向かっていく」
Q.ダムの水は全くなくなる?
「貯水率0%になっても、ダムの底にはまだ水が残っていて、自然に下流に放流することができなくなるという状況」
貯水率0%に備え“渇水対策”の準備も
貯水率0%になっても、ダムの底には土砂をためるスペースがあり、その部分に水が残るため、完全に枯渇するわけではありません。
(近藤所長)
Q.ダムの堤体にある門が閉じられているが?
「下に残った底水を活用して、その水をポンプであげて下流に放流して、その水を豊川用水として使うために準備を行っているという段階」
底水活用も…10日程度で尽きる恐れも
宇連ダムでは、7年前に貯水率が0%になり、同じく水を引き上げるための準備をしていましたが、その後まとまった雨が降ったため実施せず、ほっと胸をなでおろした経緯があります。
(近藤所長)
Q.さらなる節水の可能性もある?
「宇連ダムが貯水率0%になった時点で、さらなる節水が検討されていくと思う」
近藤所長は、「仮に底水を活用することになっても、まとまった雨が今後降らなければ、10日ほどで尽きてしまうのでは」と心配します。


