高熱や発疹などの症状が出る「はしか」が全国的に広がっています。クリニックの医師は、その感染力の強さに注意が必要だと警鐘を鳴らしています。
全国で“はしか”感染拡大 強い感染力に要注意

全国で感染拡大している「はしか」。過去に1万人を超えるほどの感染者を出すこともありましたが、2009年以降は3桁の数字で推移。
その後は、コロナ禍をきっかけにいったん減少しましたが、国立健康危機管理研究機構によると今年(4月12日まで)全国の感染者数は299人となり、4か月余りで去年1年間の感染者数を超えました。
昔は、主に子どもに見られる病気と認識されていた「はしか」ですが、今、最も多いのは20代。三重県が発表した今年初の感染者も20代と報告されています。
いったいなぜ、この世代に広まっているのでしょうか。
みわた小児科 三輪田俊介院長:
「海外からの旅行者も増えている。国内でも海外に行く人も増えている。国内に持ち込まれて、感染が周りに広まると考えている」
コロナ禍も明けて動き出した世代が持ち込んでいるということです。

感染すると高熱や発疹などの症状が出て、重症化すると死に至るほどの危険性もあるといいます。怖いのは、感染力の強さ。
みわた小児科 三輪田俊介院長:
「同じ空間の中にいた場合、端から端でも感染しうる感染力」
はしかの重症化を防ぐために有効なのがワクチンです。日本では現在、1歳から小学校入学前に定期接種として2回のワクチンを受けられますが、大人でも心配であれば、追加の接種ができるそうです。
みわた小児科 三輪田俊介院長:
「はしかが流行している地域に旅行する予定の人や、はしかが流行している地域に住んでいる人は、改めて今のタイミングで、風疹とはしかが一緒になっているMRワクチンというものを接種してもらうと効果的」
年代で違う“ワクチン接種” 免疫もバラつきが…

はしかの感染が広がるなかで迎える、今年のゴールデンウイーク。人の移動が一段と増える時期だからこそ目を向けたい、「はしかへの備え」を考えさせられる数字があります。
国立健康危機管理研究機構によると、2025年度、全年代のはしかワクチン接種率は91.15%となっています。9割もあると思うかもしれませんが、流行防止に必要な接種率は“95%以上”。4%近く下回っていて、「予防接種が浸透したから大丈夫でしょ」は、実は成立していない状況なのです。
どのぐらい免疫があるのかも、年代によって大きくばらつきがあるようです。定期接種を受ける機会は、現在の制度では幼少期に2回ありますが、2000年4月1日より前に生まれた人は1回、1972年9月30日までに生まれた人は0回。
接種や感染でどれくらい免疫つくかは個人差があり、厚労省によると、ワクチン1回では抗体が十分に作られない人もいるということです。
名古屋市は、不安があれば医療機関やかかりつけのクリニックに相談し、抗体検査を受けて数値が低い人はワクチン接種を検討してほしいとしています。
もし、赤い発疹が出るなどして「はしかかな?」と思ったら、医療機関には直接行かず、まずは電話で連絡などして、指示に従ってください。


