
名古屋市の観光PRを担当…収賄容疑で逮捕された市の元担当課長 市長や同僚職員が口を揃えた“働きぶり”


名古屋市の観光プロモーションを巡る贈収賄事件で、市の元担当課長の男が逮捕されました。同僚だった職員が、その仕事ぶりについて話しました。
■逮捕の元担当課長 出張時の私的な飲食代等を請求していたか
9日朝、送検された名古屋市観光交流部の元担当課長・大塚勝樹容疑者(62)。 市の観光プロモーションを巡り、便宜を図った見返りに業者からおよそ43万円分の賄賂を受け取った疑いが持たれていますが、出張の際の私的な飲食代や宿泊費などを謝礼として請求していたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

9日は、市役所の大塚容疑者の元職場で、およそ1時間半にわたり家宅捜索が行われました。
■「テキパキ」「違った視点や能力を持つ」大塚容疑者の働きぶりは
大塚容疑者は、ほかの自治体や民間企業での勤務を経て、名古屋市の観光PRを担当する5年間の任期付きの職員に採用されました。 広沢名古屋市長(8日): 「副市長時代から知っている職員ですね。(大塚容疑者は)テキパキと仕事をしていた。観光業界が長く、非常に経験豊富な印象でした」

大塚容疑者を知る市職員: 「民間企業の経験が長い方なので、われわれ公務員とはちょっと違う視点・能力を持った方で、テキパキと動く方。悪い人という印象はあまり持っていなかったですね」 大塚容疑者を知る市の職員も、広沢市長と同じく「テキパキ働く」好印象があったと話します。 大塚容疑者を知る市職員: 「イベントとか何か一つ手がけるにしても、どこにどういうふうにお金が必要になってとか、経費の感覚をわれわれ公務員よりも持っていらっしゃる方という印象がありました。イベントをやるにしても、ここにはこの事業者さんが入ってとか、事細かに分かる方だったので」

大塚容疑者は、各イベントを細かく管理していたといいます。捜査関係者によりますと、問題の業者とは直接の契約だけではなく、委託業者の下請けに入れたケースもあったとみられています。 警察は、大塚容疑者のメールのやり取りや契約に関する資料などを押収して、容疑の裏付けを進めています。