名古屋“盗撮共有”教諭の勤務先で説明会 我が子撮られた?「分からない」 保護者から質問は相次ぎ、説明会は3時間半に

自分の子供が盗撮されたかも。保護者の不安が広がっています。児童の下着を盗撮し、画像を共有したとして逮捕された名古屋市の小学校教諭の男。勤務先の学校が、26日夜に説明会を開きました。被害の実態は「分からない」と語った学校側。保護者から質問は相次ぎ、説明会は3時間半に及びました。

26日午後6時ごろ、名古屋市内の小学校に駆けつけた多くの保護者。
説明会に参加した保護者:
「状況が分からないので確認したい。どういった対応をしてくれるのかとか」
教諭の逮捕をうけ、保護者説明会が開かれたのです。
学校側(保護者提供音声):
「情報の管理について、不十分なところがあるとは考えています。対応が遅いということについては大変申し訳ありませんでした」

説明会の対象となったのは、この小学校に勤務し、女子児童の下着を盗撮した画像をSNSのグループで共有した疑いがもたれている森山勇二容疑者(42)。

かつて在籍した学校のアルバムには子どもたちの後ろで優しく微笑む様子も。
卒業する子どもたちに向けたメッセージには、「自分を見つめる目、まわりを見わたす目、先を見通す目、3つの目を大切に楽しい人生を!」と、教員という立場から今後の人生のアドバイスを送るような文章がつづられていました。

先週までは、子どもたちと一緒に学校生活を送っていた優しいと評判の先生の逮捕に…。
森山容疑者が勤務する学校の校長:
「説明会の中で、保護者の方からこのままの状態では安心して学校に通わせられないというご意見がたくさんありました」

約3時間半におよぶ説明会で多くの声が出たのが、「盗撮された子どもがいたら家庭には伝えるのかという」という質問。
しかし。
学校側(保護者提供音声):
「警察からどんな画像なのかとか、どういったことなのか、具体的なことは一切聞かされておりませんので、学校は写真を見せられることはないですし、聞いていないので分からないところがある」

一方、容疑者のグループ内では、学校内で盗撮されたとみられる画像や動画が共有されていたことから、学校側は25日の下校後に校内を調べたといいます。
学校側(保護者提供音声):
「校内に隠しカメラがないかということにつきましては、きのう(おととい)授業の後で、全職員で細かいところまで全て、ほんとに隅々まで確認をさせていただきました。結果としては発見はありませんでした」

「隠しカメラは探したがなかった」という学校側に対して保護者からは…。
説明会に参加した保護者:
「トイレとか更衣室だとか、そういったところを素人が探して、本当にそれで安全性の担保ができるのかみたいなところはほとんどの親御さんは、そう感じているかなと」
校内の体制を不安視する声があがったといいます。

これを受けて学校は…。
森山容疑者が勤務する学校の校長:
「通常の活動に早く戻すことを優先し、あす(きょう)以降も体育をやろうと思いましたが、保護者の方から反対のご意見いただきまして、あす(きょう)は体育、着替えるという行為は中止に」

事件を知り、森山容疑者の学校内の行動に違和感があったという話もでました。
森山容疑者が勤務する学校の校長:
「話があったのは、着替えの部屋から出たときに廊下で森山容疑者に(児童が)出くわすことが何度かあったという保護者がいる」
説明会に参加した保護者は…。
説明会に参加した保護者:
「ショックなのと、これからが不安っていうのと、データで流出しているので、それがどこまで広がっているのか」
「会場の雰囲気全体でいくと、みなさん納得いってないような感じでした」