
「調子いい時は3人前頼む」という客も…8貫で500円の寿司ランチ 25年前から価格を据え置く大将の心意気


岐阜県大垣市の“回らない”寿司店「万両」は、物価高の今も20年以上前に始めたワンコイン寿司ランチを続けています。ワンコインといえどもネタもシャリも本格的で、地域の人々を魅了し続けています。
■8貫で500円…驚きのワンコイン寿司ランチ
岐阜県大垣市の寿司店「万両(まんりょう)」は、関西で長年腕を磨いた大将が握る店です。

定番のイクラやエビ、旬のネタなど8貫が乗った「上寿司」(1500円)や、その日大将が厳選した4種類のネタが巻かれた「海鮮巻」(1000円)。

さらに、自家製だし巻き玉子と6種類のネタを使った「ばらちらし」(900円)など、ほとんどが1000円以下のお値打ちなメニューが揃います。

そんな「万両」の話題のランチは、寿司8貫にお吸い物が付いて500円です。

この日は、巻物が4個と、玉子、サーモン、カンパチ、マグロの握り4貫でした。“回らない寿司店”でこの価格は驚きです。 客: 「物価高の今、破格の値段ですね」 別の客: 「回転寿司でも少し頼んだら500円オーバーなので」 中には一人でランチ2人分(計1000円)を注文する客の姿も。

一人で2人分のランチを注文した客: 「絶対2人前頼みます。調子いい時は3つ頼みます。ネタも新鮮でシャリの握り具合とか絶妙です」
■魚価高騰でも守り抜く“ワンコイン”の意地
魚介類の価格も高騰する中、なぜワンコインランチを続けているのでしょうか。 店主: 「昔からの金額にこだわっていて、なんとかワンコインで出したい」

昔からの金額を変えたくないと、開店から25年間この価格を据え置いているといいます。気になる利益について尋ねると…。 店主: 「(利益は)トントンです。皆さんのお腹が満たされれば十分」 利益はほとんど出ていないようですが、ワンコインを続けています。 ただ、このままではお店が心配になりますが、客席をよく見てみると…。 客: 「大将、イクラとハマチを1貫ずつ」

ランチを食べ終わった後、さらに寿司を追加で注文する姿がありました。 店主: 「ランチにプラス何かを注文する。初めから500円で済ませようという人はそういない」

「客の半分がランチに加えて追加注文をしてくれるのが大きい」と話す大将は、今後も可能な限りワンコインランチを続けていきたいと意気込みます。 2025年9月4日放送