
乗客が楽しむのは車窓でなく…“特急ひだ”がゲームとコラボ『信長の野望 出陣号』チェックポイント通過でアイテム等の報酬


JR高山線の全線開通90周年を記念し、JR東海は位置情報ゲーム「信長の野望 出陣」とコラボレーションしたイベントを開催しています。
■JR高山線が「信長の野望 出陣」とコラボ
2025年3月1日、日曜日の名古屋駅。混雑するホームには、甲冑姿の男性がいました。

ホームに入線した「特急ひだ」ですが、先頭車両には「ひげ」が描かれています。車内の乗客は、黙々とスマホを操作する人ばかりです。 これは高山線の全線開通90周年を記念し、JR東海が位置情報ゲーム「信長の野望 出陣」とコラボレーションした企画。

ひげは織田信長をイメージしたもので、この日行われた出発式を前にラッピングされました。
■「特急ひだ」でチェックポイントを通過すると報酬が
戦国時代をテーマにしたこのゲームは、移動しながら「拠点」を制覇し、領地を広げていきます。 今回のイベントでは、名古屋駅から「特急ひだ」に乗車し、岐阜駅、下呂駅、高山駅と3つのチェックポイントを通過すると、ゲーム内でアイテムなどの報酬がもらうことができます。

ゲームのファンで、岡崎市と豊田市から来たという2人の参加者は…。 参加者: 「(特急ひだは)初めてです。あまり電車に乗ったりする機会が少ないので、こういうイベントがあると友達と一緒に出かけることもできるので、いいんじゃないかなと思います」 もう1人の参加者: 「元々旅行が好きなので、こういうのがあると乗る機会が増えていいんじゃないかなと思いますね」
■「信長の野望 出陣号」が岐阜の訪問や高山線利用のきっかけに
普段は車窓を楽しむ人も多い「特急ひだ」ですが、この列車の乗客はゲームに集中する人ばかりで、あっという間に下呂駅に到着しました。

黙々とゲームをしている男性は、東京から「信長の野望 出陣号」に乗車するため、新幹線で名古屋駅までやって来たといいます。 東京から来た参加者: 「元々ゲームしかしていなかったんですけど、こういう位置情報のゲームで旅行が好きになって。白川郷にずっと行ってみたいと思っていたんですけど、今回高山駅が近かったので、いい機会だなと思って行くことにしました」

名古屋駅からおよそ2時間半、車窓は雪景色に変わり、最後のチェックポイント高山駅に到着してコンプリートです。

2人組の参加者: 「このために今日は来たので、(コンプリートして)うれしいです」 「岐阜もなかなか来られないので、今日は来られてよかったなと思います」 2人は先ほど通過した下呂駅まで戻り、温泉に入りに行くといいます。今回のイベントには、岐阜県外からも多くの人が参加しました。 JR東海 営業課の担当者: 「高山本線には戦国ゆかりの地、織田信長ゆかりの地が結構多いので、駅からさらにその先まで一歩立ち寄っていただいて、高山本線沿線を盛り上げていきたい」 沿線地域の活性化も期待される特急ひだ「信長の野望 出陣号」は、3月31日まで走ります。