詐欺の被害が拡大し続ける中、愛知県内の高齢女性の被害を未然に防いだきっかけは、女子中学生が抱いた“小さな違和感”でした。
愛知県内に住む中学3年生のAさん(14)と会社員のBさん(52)に22日、警察から感謝状を手渡されました。
剣道教室に通っているというAさん。日頃から鍛えた“勝負勘”が働いたそうです。
「電話で敬語で話していたので、ちょっとおかしいなと思った」(中学3年生のAさん)
Q.おかしいなと思ったときに葛藤や迷いは
「あまりなくて、すぐ伝えようと思いました」(中学3年生のAさん)
今年3月、名古屋市内のコンビニでAさんは、携帯電話を耳に当てながらATMを操作する高齢の女性を見つけました。
Q.当時の様子は
「ATMを触りながら、『どれを押せばいいんですか?』など、色々聞きながらやっていて。おかしいなって。ニュースとかを見ていて、こういうのが詐欺なんじゃないかなと思った」(中学3年生のAさん)
不審に思ったAさんは、店内で会社員の男性Bさんに「詐欺にあっているから声をかけて止めてあげてほしい」と頼んだといいます。
「えっ、まさか、本当に?って感じでしたね。今ここでみたいな。驚きはありました」(会社員の男性Bさん)
Bさんが女性に声を掛けると…読み通り、市役所の職員を名乗る還付金詐欺の電話だったことが判明。高齢女性は被害を免れました。
「いろんな人をちゃんとしっかり見て、また助けられるようにしたい」(中学3年生のAさん)
SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺が急増

愛知県警によりますと、今年に入って4月末までに県内で確認された特殊詐欺は1552件。被害額は130億円以上に。去年を上回るペースです。
Q.最近の傾向は
「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺が激増中。ニセ警察詐欺、先ほど阻止してもらったが、還付金詐欺とか昔のやり方も多発している」(愛知県警西警察署 鈴木哲也 生活安全課長)
AIを悪用する詐欺の手口も

被害拡大の要因の1つとみられるのが、「AIを悪用した手口」です。
こちらは、愛知県警が摘発した、カンボジアにある詐欺拠点内部の写真です。
机が並ぶ部屋の一角にある小さな部屋。ここは「AIルーム」と呼ばれていたそうです。
パソコン画面を写した写真をみると、異なる男性の顔の画像がいくつも並ぶ、異様な光景が―。
愛知県警は、詐欺グループの電話役がAIを使って自分の顔を別の顔に差し替えて、“警察官”を装いながらビデオ通話することで身元の特定を免れようとしたとみています。
AIを悪用して、見た目では判断しにくくなった詐欺の手口。私たちができる心構えは。
「特殊詐欺の手口によって対策は変わる。不安を感じたらとりあえず家族に相談すると思うが、そこから警察に相談してもらったり、いろんな役所をかたるようだったらその役所に確認してもらったり、確認作業をしてもらいたい」(鈴木課長)


