2~3分に1回出る「牛のげっぷ」実は地球温暖化の原因の1つ 救世主は愛知県の特産品「ギンナン」

岡田アナウンサー:
「愛知県農業総合試験場に来ています。こちらで地球温暖化防止の取り組みが新たに始まるということなんですが、そのカギとなるのが牛です」

愛知県は約1万8000頭の乳牛が飼育されていて、生乳生産量は全国8位。中部一番の畜産県です。しかし、牛たちには世界を悩ませる、ある問題がありました。

愛知県農業総合試験場 伊藤大樹主任:
「牛のげっぷです。メタンガスが含まれています」

牛は胃の中の微生物を使い、えさである牧草や穀物を発酵させて消化します。この過程で生まれるのがメタンガス。「げっぷ」として大気中に放出されます。取材をしていると、牛がのどを動かして、げっぷをしました。

岡田アナウンサー:
「あ!今ですね。音はしない。においはここまで来なかった。げっぷはどれくらいの頻度で出る?」

愛知県農業総合試験場 伊藤大樹主任:
「2~3分に1回くらい」

ギンナンが地球を救う!?

メタンガスの温室効果は二酸化炭素の約28倍。牛などの家畜から出るメタンガスの量は、全世界の温室効果ガスの総排出量の5%程度を占めるとされていて、地球温暖化の原因の一つと考えられています。

メタンガスを減らそうと県が期待するのが、こちらのギンナン。

岡田アナウンサー:
「なぜギンナンなんでしょうか?」

愛知県農業総合試験場 伊藤大樹主任:
「ギンナンの周りのブヨブヨした部分、そこにメタンガスを抑制する成分が含まれていることが分かった」

食用ではないギンナンの果肉に含まれるこの成分、メタンガスをつくる牛の胃の中の微生物の働きを抑える効果が期待されています。というのも、同じ成分が含まれるカシューナッツの殻から抽出した液体をえさに混ぜて牛に食べさせたところ、げっぷの中のメタンガスの量を約30%削減できたという調査結果もあるからです。

臭いがあるギンナンを牛は食べる?

試験場では、まずギンナンを用いたえさを試験用の牛に与えて安全性を確認する予定です。

岡田アナウンサー:
「においがきついものも食べたりするんですか?」

愛知県農業総合試験場 伊藤大樹主任:
「そうですね、ちょっと酸っぱいにおいが好きだったりするので、いろいろにおいが強いものも食べたりするが、実際『これ好きでしょ』と渡しても、ふいと顔を向けられたりとか、思ったようにはいかない」

安全性や食いつきに問題がないと分かれば、次はげっぷに含まれるメタンガスの量を、えさ箱に取り付けた機械で測る行程に進みます。実用化にはまだ時間がかかりそうですが、愛知県が力を入れる理由を聞きました。

愛知県農業総合試験場 伊藤大樹主任:
「自動車産業や工業のイメージが強い愛知県だが、畜産や農業も盛んな県。農業からもメタンを減らしていって、これからも農業を持続していける環境をつくれればと思っている」

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