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トヨタ決算 昨年度の売上高は約48兆367億円で過去最高を更新 “トランプ関税”の影響は「2か月分で1800億円減益」

05.08(木)18:51
トヨタ自動車はきょう、昨年度の売り上げが過去最高だったと発表しました。しかし、気になるのは、トランプ関税の行方。先月と今月の2か月だけで利益が1800億円吹き飛ぶとの見通しも明らかに。
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(トヨタ自動車 佐藤恒治社長)
「過去最高の売り上げ」
昨年度のトヨタ自動車の売上高は48兆367億円で、前年を上回り、過去最高額を更新。1ドル145円から1ドル153円まで円安が進み、5900億円のプラスに。北米を中心にハイブリッド車の販売も好調でした。しかし、この先心配なのは、トランプ関税の影響です。
(トヨタ自動車 佐藤恒治社長)
「関税の詳細についてはまだ流動的で先を見通すのは現段階では難しい」
トヨタにとってアメリカは、中国や日本国内をも上回る最大の販売先。昨年度、アメリカでの販売台数は233万台と全体の2割を超えます。しかし、そこを直撃しているのが、先月から課せられている25%の追加関税。
トヨタはきょう発表した今年度の業績見通しに、このトランプ関税の影響を、4月と5月の分だけ暫定的に織り込みました。わずか2か月で吹き飛ぶとみられる営業利益は、実に1800億円。さらにこの先、円高も影響してくるとみられますが…
(トヨタ自動車 佐藤恒治社長)
「ジタバタせずにしっかりと地に足を付けてやれることをやっていく」
トヨタは今年度の売上高を48兆5000億円と予測し、昨年度を1%上回る過去最高額更新を見込みます。一方で、純利益は3兆1000億円とおよそ35%減る見通し。佐藤恒治社長は今後、中長期的にアメリカでの生産拡大も検討すると述べました。