新NISAなどで投資を始める際、多くの人が悩むのが「毎月いくら積み立てるのが適切か」という点です。名古屋証券取引所とテレビ愛知が共同で運営するYouTubeチャンネル「あしたのマネー」では、節約&投資系YouTuberの節約オタクふゆこさんをゲストに迎え、投資額の決め方や運用の考え方について話を聞きました。
資産形成に影響を与えた2冊の本

1冊目は、チャールズ・エリス著の『敗者のゲーム』です。インデックス投資について、著者の意見ではなくデータに基づいて解説されている点が特徴です。ふゆこさんは「専門的な難しい内容ではなく、読みやすくて堅実な内容。非常に影響を受けた」と話します。

2冊目は、ビル・パーキンス著の『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ)』です。「資産をゼロにして死のう」という趣旨の本で、お金と人生の関係について書かれています。
ふゆこさんはこの本を読み、「資産が増えていくだけの人生はどうなんだろう」と考え、それまで月10万円だった生活費を15万円に増やすなど、お金の使い方を変えるきっかけになったといいます。
また、26歳の時に、資産ができたときにやりたいこととして書いていた「犬か猫を飼いたい」というメモを、この本を読んだことで思い出し、実際にワンちゃんを迎え入れたエピソードも語られました。
「リスク許容度」から投資額を決める方法

「月々いくら投資すればいいのか」という問いに対し、ふゆこさんは「攻めの話」と「守りの話」の両面があるといいます。
守りの基準となるのが、どれくらいの損失に耐えられるかを示す「リスク許容度」です。ふゆこさんによると、全世界株式(オルカン)などのインデックス投資では、過去のデータから「1年間で資産が50%減るリスク」を見込んでおく必要があるといいます。
例えば100万円を投資している場合、50万円に減る可能性があります。これに対し、岡田愛マリーアナウンサーは「50万円減ってしまったというインパクトが、大金なので大きく、そのショックに耐えられないかもしれない」と、金額の大きさに不安を口にしました。
岡田アナウンサーが「年間の損失が20万円までなら耐えられる」と答えると、ふゆこさんは以下の計算方法を提示しました。
「1年間で耐えられる損失額」を2倍した金額が、投資に回せる上限額。
岡田アナウンサーの場合、耐えられる損失が20万円であれば、投資の上限は40万円となります。これを12ヶ月で割ると、月々の投資額は約3万2,000円という具体的な数字が導き出されます。ふゆこさんは、このようにリスク許容度から逆算して投資額を決めることができると解説しました。
運用を続けるための「リバランス」の重要性

投資を始めた後に重要となるのが、資産の比率を定期的に整える「リバランス」です。
ふゆこさんは、現金10%・インデックス投資60%・高配当株30%というポートフォリオ(資産の組み合わせ)を例に挙げました。株価が上昇してインデックス投資の価値が上がると、その割合が例えば70%に増えてしまうことがあります。
この状態で放置すると、本来想定していたリスクを上回る損失が出る恐れがあります。例えば「現金20万円・オルカン60万円」の状態で運用していたところ、株価が上がって「オルカン80万円」になった場合、全体の資産額は増えますが、その分、暴落が来た際の損失額も大きくなってしまいます。
ふゆこさんは「増えた分を売却して現金に戻すなど、割合の調整をすることが大事。事前にリスクをコントロールしておくことで、いざ下落したときもパニックにならずに済む」と解説。リバランスの頻度については、「頻繁にやる必要はなく、年1回くらいでいい。お正月にこたつでスマホを操作するだけでもすぐにできる」と説明しました。
お金は「やりたいこと」のために使う

ふゆこさんは自身の現状について、「やりたいことのために必要なら使うし、必要ないなら使わない。非常にフラットなところに近づいている」と話します。
また、投資額については「結婚や子供、親の扶養など、養う人が増えればリスク許容度は下がる」とし、ライフステージの変化や時期に合わせて見直していくことが大切だと締めくくりました。


