1年ぶりの再始動「新アリーナ計画」 市民の懸念の声に長坂市長「丁寧に進めていく」 愛知・豊橋市

停滞していた愛知・豊橋市の新アリーナ建設計画が約1年ぶりに動き出しました。
 新アリーナの建設予定地にある「旧豊橋球場」で、工事現場を囲う「仮囲い」を設置する作業が始まりました。
 市街地にある豊橋公園内に5000人以上が収容できるアリーナを建設する計画。この計画を巡っては長らく逆風が…。
 「市長として第一に始める取り組みとしては、新アリーナ計画の中止であり、早期の契約解除に向けた手続きを進めていく」(去年12月の長坂市長の議会での発言)
 計画中止を公約に掲げた長坂尚登市長が去年行われた市長選を制したことで工事が中断。
 今年7月には豊橋市として初めてとなる住民投票に発展しました。その結果は賛成多数。市民の声を受けて、約1年ぶりに工事が再開したのです。
市長の姿勢と市民の反応

 長坂市長は27日の記者会見で…。 
Q.事業が1年中断したことについては
「特にございません」(長坂市長)
 市を二分した事業が再び動き出したことを受けて、市民からは…。
「豊橋が立派になる。まちが大きくなる(から賛成)」(市民)
「集客とか盛り上がればいい。岡崎とかに押され気味かと思うので…」(市民)
 以前から反対を掲げていた市民からは懸念の声が上がっています。
「駐車場の問題とか、公演の中の配置とか、樹木がきられるということが説明がとにかくない」(市民)
「先日の説明会も冒頭に『この説明会は意見を聞く場ではない』とけん制されたので、どこで対話ができるのかというのが大きな懸念の一つ」(市民)
 こうした声に、長坂市長は…。
Q.現時点でどれくらい丁寧な説明ができているのか
「これからもしっかり努めていく必要があると思う。一人でも多くの方々に事業について理解が得られるよう、懸念が払しょくできるよう周辺住民の方々を含めて丁寧に進めていきたい」(長坂市長)
 そのうえで、工事の再開について、周囲への配慮をしながら行うとして、工事への理解を求めました。
「最も多いのが渋滞・駐車場の利用環境が変わることによる交通への影響。(工事)期間も非常に長くなるし、そういう懸念は当然のこと。工事も工事車両の運転運行も安全第一でやるのが当たり前」(長坂市長)





