新着
「達成感すごい…」美術を学ぶ高校生26人が戦後80年の節目に「平和の屏風」描き上げる 東邦高校で展示 名古屋・名東区

02.20(木)18:39
名古屋市の高校生たちが「平和」をテーマにした日本画を屏風に描き上げました。
【写真を見る】「達成感すごい…」美術を学ぶ高校生26人が戦後80年の節目に「平和の屏風」描き上げる 東邦高校で展示 名古屋・名東区
名古屋市名東区の東邦高校で美術を学ぶ生徒26人が、去年6月から製作に取り組んできた日本画の作品「平和の屏風」が19日に完成しました。
縦1.8メートル、横5.4メートルの大きな屏風には、向かって右側に戦争のあった過去。真ん中に、名古屋城や新幹線など現在の名古屋が。そして左側には、未来の街が描かれています。
1944年12月 先輩たち20人が犠牲に…
東邦高校では1944年12月の名古屋空襲で、当時の東邦商業学校から勤労動員されていた在校生ら20人が犠牲になっていて、当時の傷跡が残る工場の壁が、正門の近くに「平和の碑(いしぶみ)」として設置されています。
大切なモチーフ「オリーブ」
戦後80年の節目に持ち上がった屏風作り。街の風景とともに屏風の全体に描かれているのが、平和の象徴とされる「オリーブ」です。
オリーブは、生徒たちが東山動植物園に出かけ、実際にデッサンした絵を生かしています。
(参加した1年生)
「(資料の)写真を見ただけでは分からない。オリーブはすごく大切なモチーフ」
19日は、最後の仕上げとして全体に色を重ねていきました。そして午後6時半。とりかかってから約6か月、ついに「平和の屏風」が完成しました。
(参加した1年生)
「あー終わったという感じ。達成感をすごく感じる」
「私たちが想像した未来はどんなものなのか、過去にどんなことがあって、どう伝えようとしたか、感じ取ってほしい」
この作品は、20日から名古屋市名東区の東邦高校美術科創作棟1階のギャラリースペースで展示されています。