進研ゼミの『赤ペン先生』が2026年春、およそ10年ぶりに大幅リニューアルしました。デジタル化により利便性が高まる一方、学びを支えるのは今も「リアル」な赤ペン先生の存在です。34年の経験を持つベテランに密着しました。
■赤ペン先生が“デジタル化” 4.2億枚のデータを分析
進研ゼミの『赤ペン先生』が2026年春、およそ10年ぶりに大幅リニューアルしました。 アバターを着せ替えたり、ゲームをしてカードをゲットしたりと“デジタル化”。タブレットの中から365日いつでもどこでも、学びのアドバイスをくれるようになりました。
ベネッセコーポレーションの山口文洋取締役副社長: 「『やった・わかった・できた』という、勉強が楽しくなるかもしれない体験をより増やしていきたい」 実現したのは、およそ4.2億枚に及ぶという添削答案データの分析です。月の最後に取り組む「まとめテスト」は、引き続き“リアル”の赤ペン先生が担当し、学びの進捗を見守ります。
■34年のベテランに密着 “学ぶ楽しさへと導く”ノウハウは
全国に7000人以上いるという赤ペン先生、その1人にテレビカメラが異例の密着をしました。 赤ペン先生歴34年の山本みゆきさん。答案の添削は、家事の合間に自宅の書斎で行っています。
子どものやる気を高める添削の秘訣は…。5年生の算数の添削を見せてもらいました。 「600メートルを8分で歩いたミサキさん」と「370メートルを5分で歩いたダイキさん」を比べて、より歩くのが速い方と、その理由を書く問題です。
『み・は・じ(道のり÷時間=速さ)』に当てはめればすぐに答えは出る問題でも、重視するのは「式」の意味です。 求めるものが「1分あたりに歩いた道のり」の場合、「数字が大きい方が速い」と理解できているかを見極めます。そして、赤ペン先生の腕の見せ所は…。 赤ペン先生歴34年の山本先生: 「1番しなければいけないのは、正しい解答ができるようになることなので、そこはメインにして、でも『ここまではできていたよ』とか『ここは良かったよ』とか、そういうことは伝えていければいいと思います」 正解部分はしっかり褒める。間違いは、足りない部分を指摘して気づかせることが大事だと言います。
山本先生: 「『ダメ』という伝え方はせずに、『こうするともっとよくなるよ』とか『こうするといいね』という表現をなるべくするようにしています。ただそれだけでも、否定された感がなくなるかなと」 これまでに採点で悩んだポイントはノートに記録しています。1人1人の答えを否定せず、学ぶ楽しさへと導いてきたノウハウが詰まっていました。
赤ペン先生に対して、子供たちは…。 小学6年生: 「何でも教えてくれて、優しくて面白い。間違えたところがあった時も、褒めながら『ここ頑張ろうね』と言ってくれるからうれしい。次頑張ろうと思える」 小学5年生: 「自分の夢を尊重して応援してくれる、やる気になる」 山本先生: 「答案を出せることがとても素晴らしい、一つ高いハードルを乗り越えられたと思うので、まず出せたことで自信を持ってほしいですし、まずは考えを書くことが大事なんだよと伝わるといいなと思います」


