世界最大の自動車市場・中国で開かれている「北京モーターショー」。EV最大手のBYDが“規格外”の急速充電技術を披露したほか、AIを使った車の“スマート化”など、最先端の技術で中国が世界をリードしています。
■まさに規格外…冷凍庫の寒さでも“12分”で充電完了
バンテリンドームおよそ8個分の会場に、世界の最先端の車1451台が集結した「北京モーターショー」。
多くの来場者が詰めかけていたのが中国のEV最大手「BYD」で、急速充電技術が発表されました。 会場では、マイナス30度の冷凍庫の中に車が展示されていました。マイナス30度の環境下でも12分ほどで充電が完了することをアピール。まさに規格外の充電スピードです。
BYD「海洋」シリーズ担当の張卓総経理: 「『常温での充電が遅い』『低温環境で充電が難しい』など、世界的な課題をBYDが一気に解決しました」 さらに会場で目立ったのが、「AI=人工知能」などを活用した車のスマート化です。 (リポート) 「スマートフォンと同じシステムが導入されています。新しいアプリを取得し、機能をアップデートさせていくこともできます」
中国のスマートフォン大手「HUAWEI」が開発に携わったEVは、スマホと連携することができます。 車内では、天気の確認や動画の視聴、さらに自宅の家電もスマホのように操作できるほか、縦列駐車などの自動運転にも対応しています。
■苦戦する日系メーカー トヨタは現地と共同開発
最先端の技術で世界をリードする中国で、苦戦が続くのが日系メーカー。 トヨタの中国での新車販売台数は、2025年はおよそ178万台と4年ぶりに前年を上回ったものの、5年前のピークからは16万台も減少。そのトヨタは、“中国のための”車づくりに一層力を入れます。
トヨタ中国の馬驪執行副総経理: 「私たちは『世界のため さらに中国』という戦略の方針を打ち出しました」 開発リーダーを務める中国人のチーフエンジニアを増員し、現地メーカーとの共同開発も加速させます。 3月に中国で販売が始まった最新EV「bZ7」は、中国市場向けに現地メーカーと共同開発したEVで、HUAWEIのソフトウェアを使うことで、スマホとの連携も進んだと中国の消費者にアピールしました。
(リポート) 「日本でも販売されている車種なんですが、大型のモニターが設置されていて、中国市場に特化したつくりになっています」
トヨタは上海でレクサスのEV工場を2027年から稼働させる予定で、「中国のための車づくり」の戦略が実を結ぶか、正念場を迎えています。


