コメの価格の変化は、酒蔵にも影響はあるのでしょうか?
【写真を見る】酒蔵では「令和のコメ騒動」の影響が…コメ価格の下落傾向が続く中 名古屋の老舗酒造会社はことし秋に値上げ 酒米高騰で愛知県が酒蔵を支援
訪れたのは、1856年創業の名古屋市緑区にある「神の井酒造」。長野県や兵庫県、地元・愛知県など各地の選りすぐりのコメを使って日本酒を手がけています。また、優れた日本酒を決める「全国新酒鑑評会」で、これまで何度も金賞を受賞しています。
(松本道弥アナウンサー)
「ものすごく爽やか。さっぱりとしていて優しい飲み口」
酒蔵では「令和のコメ騒動」の影響がいまだに?
日本酒造りのシーズンは、毎年10月~4月にかけて。
まず、蒸したコメに麹菌を被せ発酵させます。続いて、発酵させたコメを水が入ったタンクに入れ、竹の棒でかき混ぜ、3週間ほど寝かせたら日本酒の完成です。
コメが値下がり傾向の中、酒蔵では「令和のコメ騒動」の影響がいまだに続いているといいます。
(神の井酒造 久野正彦代表)
Q.最近コメの価格は落ち着いてきたが?
「ああいうコメは使わない。(日本酒は)造り終わっちゃっている。今(価格が)下がってきたって買わない」
Q.一番高い時に買ったコメで日本酒を製造?
「日本中の造り酒屋がそれを買っている」
酒米高騰で値上げ決意も…「売れる保証ない」
この酒蔵では、日本酒を作るのに全体の6割に酒米・4割に食用米を使っていますが、2024年~25年にかけて酒米の価格は1.5倍に高騰。原材料費が値上がりしても、日本酒の値段は据え置きでなんとか耐えてきましたが、ことしの秋からついに値上げすることを決めました。
(久野代表)
「お酒の値段を上げたから売れるなんて保証はどこにもない。みんな給料上がっていないのに、物価だけ上がっているから」
愛知県が補正予算で酒蔵支援
こうした中…
(愛知県 大村秀章知事 6月29日)
「愛知の究極の地場産業のひとつである、造り酒屋さんを支援していかなくては」
愛知県は酒米価格の高騰を受け、6月の補正予算で酒蔵に対する支援金として約1億3800万円を計上。愛知県で補正予算に酒蔵への支援が盛り込まれるのは、これが初めてです。
(久野代表)
「支援してもらえるのは うれしい。普通に毎日でも『これが飲めたら幸せだね』という酒が、普通に造れたらそれでいい」


