
被害者は“洗脳状態”だった可能性の指摘も…元妻にDVを繰り返していたとみられる32歳男を8度目の逮捕 殺人未遂容疑

07.16(水)19:30

妻だった女性に暴行を加えて殺害しようとしたとして、7月16日、32歳の男が愛知県警に逮捕されました。DV=ドメスティックバイオレンスを繰り返していたとみられています。
■今回が8回目の逮捕 うち5回は元妻へのDV事件
うつむきながら警察の車両に乗り込む男。7月16日に愛知県警に逮捕された、名古屋市の無職・牧亮容疑者(32)です。

牧容疑者は2024年9月、自宅で当時の妻だった30歳の女性に暴行を加え、殺害しようとした疑いがもたれています。 事件発覚のキッカケは、病院から警察に入った通報です。「外傷のある患者さんが搬送されてきた。急性硬膜下血腫を認めて手術したが、現在意識不明」という内容でした。 意識不明で搬送された女性はその後、意識は回復して一命は取りとめました。 ケガの状況などから警察が捜査を始めたといいますが、実は、牧容疑者の逮捕は16日が初めてではありませんでした。実は、今回が8度目の逮捕だったのです。

これまでの7回のうち、5回は妻だった女性に対する傷害や不同意性交といったDV=ドメスティックバイオレンスによる事件でした。
■元妻は警察に「転んだだけです」なぜ隠すような説明を?
何度も被害に遭ってきた元妻の女性。しかし捜査関係者によると、今回の殺人未遂事件の後、女性は警察に「転んだだけです」と説明したといいます。 なぜ被害を隠すような説明をしたのでしょうか。DVなどに詳しい専門家は、女性が一種の洗脳状態だった可能性があると指摘します。

日本福祉大学の末盛慶教授: 「多くの方が、自分が受けていることがDVだとは思わなかった。使命感であったり、役割の認識だったりお持ちですと、なかなかそういう事態から抜け出そうというかたちになるのは難しいのかなと」 調べに対し、牧容疑者は殺人未遂の容疑を否認していますが、警察は日常的に暴行を加えていたとみて調べています。