愛知県は、2025年度に実施した「愛知県訪日外客動向調査」の結果を公表しました。
この調査は、外国人旅行者が愛知で「どんな旅を楽しんでいるのか」を把握し、今後の観光客誘致に役立てるため、2015年度から毎年行われているものです(2020~2022年度はコロナ禍のため中止)。
2025年度は、これまでの「中部国際空港」に加え、新たに「名古屋城」と「愛・地球博記念公園(ジブリパーク)」でも調査を実施。9月から11月のうち12日間、調査員が直接聞き取りを行い、945人から回答を得ました。

発表資料によると、外国人旅行者が県内で訪れた場所は「名古屋城」が 56.2%で最も多く、「名古屋駅周辺」54.7%、「栄周辺」42.3%と続いています。
観光の満足度は「非常に満足」「満足」を合わせて97.7%、愛知県へ「また来たい」と答えた人は 90.9%となり、極めて高い水準を維持しています。

満足した点では「交通アクセスの便」が63.5%でトップ。県内の移動も78.1%が公共交通機関を利用しており、インフラの強みが評価されました。
不満点として、「不満はない」と回答した人が56.1%にのぼる一方で、「コミュニケーションが取りづらい」9.2%、「観光施設・交通機関等の案内表示がわかりにくい」5.3%といった意見もあり、多言語対応などソフト面の充実が引き続き課題となっています。

旅行形態は、自分で航空券やホテルを手配する「個人旅行」が83.0%を占め、団体旅行やパッケージツアー利用を大きく上回りました。
これに伴い、情報収集ツールも「Instagram」や「動画サイト」の割合が高く、旅行会社パンフレットや旅行ガイドブックといったアナログ媒体から、SNSや口コミサイトを中心としたインターネット活用が主流となっています。
今回の調査結果を受け、県は今後、個人旅行者をターゲットにしたプロモーションや、SNSなどのデジタル媒体を活用した積極的な情報発信を強化していく方針です。
リピーター意向が9割を超える中、外国人旅行者にネットを通じて「愛知の魅力」をどう届けていくかが、今後の集客の鍵となりそうです。


