2024年7月4日放送
今年初の真夏日・猛暑日 運動会の練習など子どもの熱中症に注意【イマネタ】2023年5月18日放送
ドデスカ!イマネタ
5月17日の名古屋の最高気温は33.3℃、今年初の真夏日になりました。17日に30℃以上の真夏日を観測した地点は全国で299カ所。岐阜県揖斐川町では35.1℃と国内で今年初の猛暑日を観測しています。そんな中、島津咲苗アナウンサーが取材に訪れたのが…
「名古屋市東区にある東桜小学校です。まだ17日午前9時半ですが、手元の温度計は32℃を示しています。風があるので暑さは少し和らいでいますが、それでも日差しがあるとすごく暑いです。こちらの小学校では日陰を使って子ども達がスポーツテストをしています。50㎡走ですね、全力疾走です」(島津アナ)
東桜小学校では毎年5月中旬にスポーツテストを行うそうで、17日は2年生の46人が元気よく50㎡走をしていました。
「急激に暑くなり、子ども達も暑さに慣れていない部分もあるので、こまめに水分をとるようになどを呼び掛けています。体力運動能力調査(スポーツテスト)では(他の子が測定している間などに)待ち時間が発生するので、そういう時も木陰で待てる場所を考えています」(東桜小学校 松岡俊昭教頭)
中でも徹底されていたのが先生からの水分補給の声掛けです。テストの合間合間に先生が「お茶しっかり飲みなさいね!」「暑さ対策しっかりしてよ!」などと児童に声をかけていました。
「特に低学年の子どもは水分をとるタイミングがわからないので、担任の先生から声をかけながら授業を進めています」(松岡教頭)
さらに気温が高くなることも考慮し、17日は予定よりも早くスポーツテストが終わるようにしたといいます。
【熱中症に注意】
毎年、初の真夏日を観測すると一気に増える事があります。それは熱中症による救急搬送です。去年2022年の名古屋の初の真夏日は、5月29日の33.1℃でした。その日、熱中症で搬送された人は愛知県内で33人、前日から3倍に増えました。
特にこの時期の熱中症は高齢者が多いと言われていますが、小児医療の専門医、鈴木悟医師は小学生も注意してほしいと警鐘を鳴らします。
Q.5月に真夏日になると、どうして急に熱中症で運ばれる人が増えるのでしょうか?(島津アナ)
「5月は体が30℃以上の真夏日に慣れていないので、汗をかくことがうまくできないのですね。子どもたちは(高齢者に比べ)ある程度は汗をかく機能は持っているのですが、まだ体が適応できていないので、体の中に熱がこもってしまって熱中症のリスクが高まると言われています」(みさき総合病院 鈴木悟副院長)
さらに5月といえば、多くの小学校で運動会の練習が行われます。鈴木医師はその際には熱中症に気を付けてほしいといいます。
「運動会の練習などで夢中になると、『気分が悪い』『ふらつく』などのちょっとした変化に気づくことが遅れ、そのため“体に熱がこもってきている”という発見が遅れてしまいます」(鈴木副院長)
中でも背の低い、体の小さい小学生は特に注意してほしいと言います。
「地面からの照り返しというのは非常に強くて、体が小さい子ども達は地面に近いので、大人より体感温度は2~3℃高くなる」
Q.どんな様子の時に熱中症を疑ったらよいでしょうか?
「初期症状によくみられるのは『頭が痛くなる』『手足が痛くなる』という症状です。また赤い顔をしてフーフー言っている時は、体を触ってあげたり声をかけてあげるなどして、反応がいつもより変だなという時は、日陰で水分をとって休憩することをすすめてあげるとよいですね」(鈴木副院長)
熱中症対策で一番大切なのはこまめな水分補給。鈴木医師は小学生には麦茶をすすめています。運動会の練習の際は最低でも20分に1回は飲むように、教師が子ども達に呼び掛けることが大切だと言います。
さらに鈴木医師は運動会の練習の一つに「日陰で休む練習」を加えてもよいと話していました。
番組詳細
ニュースでは伝えきれない「生活ネタ」や「地元の小さな話題」まで、今気になる鮮度の高い地元・東海3県のニュースを徹底取材。竹田基起アナ・島津咲苗アナがフットワークよく取材に急行、現場の臨場感と共に地元のニュースを伝えます。
- 竹田基起
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