2024年7月4日放送
熱中症はプールの中でも起きる 医師に聞く水の中の熱中症対策は?【イマネタ】2023年7月20日放送
ドデスカ!イマネタ
まもなく夏休みです。暑い日が続くと、プールや海水浴に行きたくなりますが、注意しなければいけないのが「熱中症」です。水の中でも熱中症になるおそれがあり、注意が必要です。竹田基起アナウンサーが医師に聞きました。
「岐阜市の空は曇っていますが、たまに日が差します。蒸し暑いです。その蒸し暑さの中、4年生が今年最後のプールの授業を行っています」(竹田基起アナウンサー)
岐阜市立常磐小学校ではコロナ禍に入学した4年生にとって、プールの授業は今年が初めてです。
2019年と比べ授業の時間を倍以上に増やしています。
19日、岐阜市の最高気温は33.6℃の真夏日とあって、冷たい水の中はとっても気持ちよさそう。
しかし、暑い日のプールの授業で先生たちがことさら気を付けているというのが「プールの中での熱中症」です。
Q. 水の中でも熱中症になる?(竹田アナウンサー)
「環境省の熱中症予防サイトを見ながら、暑さ指数が「危険」となったら水泳の授業はとりやめている」(常磐小学校 北川美千代教頭)
日本スポーツ振興センターの調査によりますと、2013年度から2017年度の5年間で小中学校のプールでは179件の熱中症が発生。内訳はプールサイドで60件、水泳中は92件と、水泳中の方が多くなっています。
7月7日には千葉市の小学校のプールの授業後に、児童6人が熱中症とみられる症状で救急搬送されました。
「授業が始まって15分。児童たちが休憩に入りました。その間に水分補給も行っています」(竹田アナウンサー)
常磐小学校では熱中症対策として、15分ごとに休憩時間を設け、水分補給を促しています。
また、休憩の時だけでなく、プールサイドを移動するときにも、子どもたちは自分の判断で水やお茶を飲んでいました。
Q.けっこう頻繁に休憩をとるんですね?(竹田アナウンサー)
「2時間1枠でやっているので、細かく休憩しないと子どもたちも体力的に疲れてしまうので、プールサイドにいる時間が長ければ長いほど熱中症の心配が大きくなるので、水に入る前の準備運動や教師の説明はすべて、冷房の効いた体育館で行うようにしています」(常磐小学校 北川教頭)
東海3県ではほとんどの小学校が21日から夏休みに突入します。
プールに入る機会も増える中、水の中での熱中症を防ぐには?
三重県四日市市の、みたき総合病院の鈴木悟副院長に聞きました。
Q. 水の中でも熱中症になるのはなぜ?(竹田アナウンサー)
「水の中で人はけっこう汗をかく。特に水泳中は激しく動くので汗をかくが、水の中では汗をかいたことに気づかない。それで熱がこもってしまい、プールの中でも熱中症になる」(みたき総合病院 鈴木悟副院長)
プールの水は冷たいように思えても、直射日光が当たる浅い部分は水温が上昇しやすいといいます。
水温が30℃以上になると、体温との差が少なくなり、水の中に入っていたとしても体の熱が逃げにくくなります。
体温は汗の気化熱によって下げることができますが、水中では気化が起こらないため、汗が出ていても熱がこもりやすい状態になります。
Q.これから夏休みに入り、プールに行く子もいれば、海に行く子もいると思うが、海でも熱中症になる?(竹田アナウンサー)
「当然起こりますね。プールはまだ日よけがあったりそういった場所があるが、海は日光を遮るものがないので、海の方がプールよりも熱中症リスクが高いかもしれない」(みたき総合病院 鈴木副院長)
水の中での熱中症を防ぐためには、「風通しのいい場所で休憩をとる」ことや「こまめな水分補給」が大切です。
さらに――
「水につかって泳いでいるときは体はある程度冷やされているが、頭は太陽からの直射日光、いわゆる輻射熱が当たり高温になる。熱中症を予防するためには、時々水に潜って頭や顔を冷やす。普段は水につかっていない部分を冷やすということも必要だと思う」(みたき総合病院 鈴木副院長)
番組詳細
ニュースでは伝えきれない「生活ネタ」や「地元の小さな話題」まで、今気になる鮮度の高い地元・東海3県のニュースを徹底取材。竹田基起アナ・島津咲苗アナがフットワークよく取材に急行、現場の臨場感と共に地元のニュースを伝えます。
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