映画『ゴジラ-1.0』をジオラマで表現!「浜松ジオラマグランプリ」模型愛好家の力作を展示【Vol.1】
模型愛好家やプラモデラーによるジオラマ作品を展示する「浜松ジオラマグランプリ」が8月22日から25日、静岡県浜松市のザザシティ浜松西館特設会場で開かれました。会場には予選を勝ち抜いた42作品を展示。自然や街並みの風景のほか、ドラマや映画作品をモチーフにしたジオラマなど精巧な作品が一堂に集まりました。
本記事では、全作品42点から一部を写真付きで紹介します。
■Dr. ウォルナットのヒミツ研究所/よーへー(滋賀県近江八幡市)
入賞作品【新人賞】
<作者コメント>
くるみリスくんのお父さんは村の発明家。 でも、彼がほんとはどんな研究をしているか、 誰も知りません。可愛さの中に怪しさを感じる研究室をジオラマにしました。 木箱の一部を切り取って見せることで、日々の生活の片隅に彼らが潜んでいるのでは?と思えるよう表現しました。
■もののふ達の夢(天下幻想 暁)/遠藤昭悦(宮城県東松島市)
<作者コメント>
天下を夢見た織田信長と、もののふ達の野望と生死をかけて争った無情を幻想的に表現しました。滝はモーリシャス島の海の滝をモデルにして作成しています。
■能登半島地震から学ぶ災害への備え【自治体~命の水】/黒田寛(静岡県浜松市)
<作者コメント>
震災はいつどこで発生するか分からないです。能登震災の発生直後の飲料水不足と生活水不足を知るにあたり、自治区を中心とした水の確保を考案して、広い年代にイメージが伝わりやすいようにジオラマで表現しました。
■熱田の杜 1972/paulofransisco(東京都荒川区)
<作者コメント>
鬱蒼とした木々に覆われる熱田神宮は、織田信長が桶狭間の戦勝を祈願し戦後に信長塀を寄進しました。 かつては名古屋市内を市電が巡り、今も続くひつまぶしの名店・蓬莱軒には行列ができます。
■名刺大のNHK連続テレビ小説『おしん』 第236 回/e49fxn(神奈川県横浜市)
<作者コメント>
NHKドラマ 「おしん」第236回のワンシーンをVB7、名刺大(90ミリx55ミリ)で再現しました。 くろがね 号はHOゲージ用オート三輪と大型のレジンキットを合体して自作。おしん(乙羽信子)などの出演者も俳優さんに似せるようにし、セットの木造店舗も極力木製になるようにこだわりました。
■ふぅ~ととのぅ~♨(ガチャガチャの湯)/po_suke ぽーすけ((埼玉県川口市)
<作者コメント>
「動物サウナ」 ガチャを集めていましたが、どうせ飾るならちゃんとサウナ室に飾りたくなりました。 サウナ室を作るなら、やっぱり外風呂も必要。木や樹脂粘土、 レジン、フェルト、電球などを使い動物達の憩いの場所を作りました。
ガチャガチャの動物達にも、ととのい感を出すためにアクリル絵の具で色を塗り替えたり、 樹脂粘土でタオ ルや衣服や帽子などを足したりしています。
■SAND LAND 戦車戦/SOL(三重県四日市市)
<作者コメント>
主人公の乗る104号車は、内部を電飾しています。また計器も光ファイバーで光っていて、追う戦車隊もそれぞれ表情がありかわいいです。先日惜しくも亡くなられた原作者の鳥山明さんを偲んで製作しました。
■大波との決戦/craftman01(京都府京都市)
<作者コメント>
ジオラマを始めてまだ2カ月の初心者です。大波をくぐり抜ける戦艦の、ダイナミックな情景を切り取り ました。 海の深さを表現する為に何色か塗り重ね、 立ち上がる波しぶきを表現するために、コットンを何層にも重ねて立体感を出しました。
ケースはあえて半分中身が見えるようにし、ふたを開けた瞬間にケースからはみ出す大波が現れるという工夫をしました。
■青い花畑にて/jona(静岡県静岡)
<作者コメント>
花畑でデートしているムーミン達。 そして木の陰からのぞいているミィと花畑を満喫しているニョロニョロ。 ほのぼのしている作品を目指しました。ムーミン達は樹脂粘土で作り、花と葉は紙で型抜きして、花を1枚1枚手塗りして貼りつけ、花株は約200株を植えました。
■貧乏くじの足止め/市川昌伸(静岡県静岡市)
<作者コメント>
戦艦高雄が来るまで必死に戦う新生丸を作ってみました。ゴジラは粘土でフルスクラッチ、 KATOの漁船を改造して「新生丸」を制作。 乗員はガンダムの1/144のフィギュアを使用しています。
さいごに
往年の名作から最新の映画作品、名古屋の街並みなど、作者の思いが詰まったジオラマの数々。芸の細かい作品の1つひとつを、さまざまな角度から鑑賞するお客さんの姿が印象的でした。そのほかの作品も随時紹介していくので、お見逃しなく!
【浜松ジオラマグランプリ】
主催:浜松ジオラマファクトリー
会場:ザザシティ浜松西館
公式HPはこちら