地上100メートルもお手の物!名古屋市守山区の"お掃除ギャルズ"に密着
“とんでもない女の子たちがいる”と聞き、向かったのは名古屋市守山区。ハシゴを上がった先で始まったのは、なんと高所でのビルの窓ふき。実は、花音(かのん)さんと祐奈(ゆな)さんの2人は、高層ビル専門の窓ふき職人だったのです。息ぴったりの“お掃除ギャルズ”は、どんな仕事をしているのか?2人の仕事に密着しました。
ロープ1本で下降!これが高層ビル清掃の世界

総重量30キロにもなる装備を背負って、ビルの屋上へ
最初の現場は、地上14階建て、高さおよそ70メートルの高層ビル。下から見上げるだけでも足がすくむような高さです。仕事道具が入ったバッグは約20キロ、ハーネスなどを含めると総重量は30キロにもなるそう。

ビルの屋上から踏み出す一歩も、彼女たちにとっては日常
作業前には、自らロープをしっかり固定し、落下防止の安全帯を二重で装着。身体につけたバケツには特殊な洗剤を入れ、下降器具と呼ばれる専用装置をロープにセットすると、いよいよ作業開始です。命綱となるロープ1本を頼りにビルの外壁を下降しながら、次々と窓を磨き上げていきます。
残り10分!巨大ガラスに挑む緊迫ミッション

思わず足がすくむような現場でも、2人は軽やかに作業を進めていく
彼女たちの作業を撮影してくれたのは、業界歴17年のベテラン・成田さん。窓ふきは、片手で身体をコントロールしながら行う超高難度作業。スポンジと水切りワイパーが一体になった道具を、もう片方の手だけで巧みに操ります。

練習を積んで、今ではどんな現場でもこなせるようになった2人
しかしここで、大きな問題が発生!なんと、作業終了まで残り10分。制限時間は、ビル内の会社の出勤開始時間までなんです。窓掃除で出た汚水が通行人にかからないようにするため、急ピッチで仕上げなければなりません。
軽々と動いているように見えますが、慣れていないと身体が回転したり、窓から離れて戻れなくなったりすることもあります。一歩間違えば、命がけの世界なのです。

最後は吸盤を活用して、スピードを落とすことなく清掃完了
さらに残り5分、最大の難所が!それは、窓枠のない巨大ガラス。足を固定する場所がまったくありません。どう攻略するのかと思いきや、吸盤をガラスに取り付け、それを支えにしながら身体を安定させて作業!そして朝8時に見事、ミッション完了です。
次の現場は地上100メートル!最新ビルでの窓清掃

高さ約100mのビルも、2人からすれば楽しい現場だ
しかし、彼女たちの仕事はまだ終わりません。次に向かったのは、今年3月に完成した「栄トリッドスクエア」。高さおよそ100メートルという、さらに高い現場です。花音さんは「高い方が楽しい」と笑顔で話してくれました。

なんとクレーンでゴンドラを上下させながら、ビルの窓をふいていく
ただ、今回は先ほどよりかなり軽装です。その理由は、窓清掃専用のゴンドラを使用できるから。屋上にはレール付きのクレーンが常設されており、ゴンドラを窓際まで移動させるのがこの現場ではあたりまえ。2人はゴンドラ内の操作盤を使いながら、ゆっくりと下降し、窓を磨いていきます。
変わる現場と“目に見えて綺麗になる”のがやりがい

左右の手を器用に使い分け、汚水が下へ流れ落ちないよう確実に仕上げていく
作業が始まると、左手のスポンジで汚れを落とし、右手で水を切るという流れるような連携プレー。特に汚れが溜まりやすい上部は念入りに掃除しながら、汚水が一気に下へ流れないよう細かくコントロールしていきます。

いつも現場が変わり、やりがいがある仕事に夢中の2人
「毎回現場が違うし、目に見えて綺麗になるので、すごくやりがいがあります」と、笑顔で話す祐奈さん。危険と隣り合わせの現場でも、明るくビルをピカピカに磨き上げる“お掃除ギャルズ”。気になるお給料は、高所作業手当込みで月30万円ほどなんだそうです。
私たちが普段見上げている高層ビルも、彼女たちが日々磨き上げているからこそ美しく輝いているのかもしれません。とても格好良い仕事ぶりでした。