【愛知・岐阜】暑い日でもスルッと完食!夏バテ知らずの“ひんやり”グルメ
「暑くて食欲がない…」そんなときに食べたくなる、愛知・岐阜の“ひんやりグルメ”をピックアップ。“そうめんモーニング”や滝の水で味わう流しそうめん、おうちで簡単に作れる冷やし味噌汁レシピまで、夏バテ気味でもスルッと食べられるアイデアを集めました。冷た~いひと品で、暑さをおいしく乗り切りましょう!
個性豊かな濃厚かき氷が人気!
“そうめんモーニング”で涼やかな朝時間
暑さが本格化するこの季節、体の中から涼をとりたくなるもの。冷麺やかき氷、アイスクリームなど、飲食店でも夏をおいしく乗り切る“ひんやりグルメ”が続々と登場しています。
そんな夏メニューのなかで、異彩を放っているのが、愛知県一宮市にあるカフェ『ウメトサク』が提供している“そうめんモーニング”。新感覚のモーニングは、子どもから大人まで幅広い層から人気を集めています。
この時期、多彩な濃厚かき氷も看板メニューとして登場する同カフェ。そうめんモーニングのキッカケやかき氷へのこだわり、店名に込められた“キュートな家族たち”の存在を取材しました。
わんちゃん専用のテラス席も!
仲良し姉妹が営むカフェ
2人の姉妹が切り盛りする、愛知県一宮市のカフェ『ウメトサク』。夏はかき氷、かき氷のオフシーズンはワッフルが看板メニューです。
ソファ席とテーブル席が配された店内は、開放感たっぷり!席同士の間や動線の幅を広くとっているので、ベビーカーと一緒に赤ちゃん連れの家族も気軽に訪れることができます。
壁には大きな世界地図が!実は海外旅行が趣味という妹さん。訪れた国には白いピンが立てられており、壁際の棚には、フランスやチェコ共和国、トルコなど旅先で購入した思い出の品が、ずらりとディスプレイされていました。
ふと外に目を向けると、窓の向こうには、ちょうどいいサイズの芝生の庭が。テラス席も2つ、用意されていました。
実はここ、わんちゃん専用のテラス席。1テーブルのチャージ代は200円、席の利用時間は80分です。
柱にはリード用のフックも常備。わんちゃん専用のボウルやタオルケット、おもちゃが無料で貸し出されていました。
1組のお客さんが2テーブルを同時にチャージすると、実質、“貸し切り状態”で楽しめるテラス席。1テーブル使用の場合は、わんちゃん同士のトラブルを避けるため、リードの着用を必須としていますが、貸し切りスタイルの場合は、リードを外してOK!
芝生の庭は、ドッグランとしては扱っていませんが、貸し切りにして、愛犬のドッグランデビューの場所として利用する飼い主もいるそう。
また、お子さん連れのテラス席利用は可能としているので、小さな子どもとわんちゃんがふれあえる広場にような存在として、利用されているといいます。
ちなみに、テラス席を利用する場合、入り口横にある緑の扉から入店するのがルール。これは、もし店内に、動物が苦手なお客さんがいた場合に備えての配慮なのだそう。
わんちゃん自身も、知らない人達がいる空間を通過せずに、そのままテラス席に移動できるので、“わんちゃんファースト”な入店スタイルでもあります。
しかし、なぜこれほど、人と犬がふれ合うのに“ちょうどいい大きさ”のお庭があるのでしょうか。
実は『ウメトサク』は、妹夫婦の住居を一部改装して、オープンしたお店。リビングとして使用していた部分などを改装し、現在の様子に仕上がったといいます。
そして、テラス席の庭は、妹夫婦が大切に飼っていた愛犬、“ウメタロウ”と“サクラ”が遊んでいた場所。店名の『ウメトサク』は、2匹の愛称、“ウメちゃん”と“サクちゃん”に由来していたのです。
今は亡くなってしまったという、ウメちゃんとサクちゃんですが、その姿はお店のロゴとして、看板や店内ポップに取り入れてられていました。
一緒にお茶をしたり、旅行をしたり、昔から仲良かったという姉妹。以前より“2人で何かやりたい”という気持ちを抱いており、それぞれの生活が一旦落ち着いた頃、このお店のオープンに踏み切ったそう。
とろとろ半熟卵で味変!
夏に食べたい“そうめんモーニング”
“地域の人々に親しまれるカフェ”を目指すため、モーニングを展開しようと決めていた姉妹。しかし、ここ一宮市は、“モーニング発祥の地”とも呼ばれる、モーニングの激戦区。
「ウメトサクならではのモーニングを提供したい!」そんな想いから誕生したのが、夏にぴったりな涼やかさを兼ね備えた「そうめんモーニング」でした。
そうめんモーニングのサイズは2種類あり、“ドリンク代のみの0円”で味わえるミニサイズと、ドリンク代+100円でそうめんのサイズが大きくなるビッグサイズからオーダーすることができます。
幅広い層が食べやすいよう、スープはかつお出汁がベース。あっさりとした口当たりと、そうめんの喉ごしの良さが相性が抜群です。また、風味のアクセントとして、もずくとカットレモンをトッピング。家では作る手間がかかってしまう、温玉が付いてくるのも嬉しいポイントです。
まずは、もずく&レモンでそうめんを味わったあと、温玉を投入!半熟の卵がそうめんと絡み、甘い香りがふんわり漂います。
かつお出汁のあっさりスープは、半熟卵によって、グッとコクが増した味わいに。少しだけ残る卵の食感が、口当たりにアクセントを与えてくれます。
そして、なにより旨い!卵のやさしい甘み、もずくのほのかな酸味、レモンの爽やかさが見事にマッチ。最高の“味変”で、そうめんモーニングを締めくくることができました。
セットの白玉団子は、きなことごまの2種類。なんと、毎日、朝から手作りしているそう!出来たての白玉はもっちもち!スイーツまで手を抜かない、姉妹の真心を感じる一品でした。
ちなみにこちらが、ドリンク代+100円で楽しめるビッグサイズのそうめんモーニング。“通常サイズではちょっと物足りない”という男性客や、小さなお子さんとシェアしたい親子がオーダーすることが多いといいます。モーニングメニューは他、小倉トースト、トーストに人参ラペやポテサラがセットになったAセットなどが味わえます。
コーヒーは尾張備長炭で炭焼きにした、グアテマラボラサのスペシャリティコーヒーを使用。深入りが苦手な人は、アメリカンコーヒーがオススメです。コーヒー系メニューは「レギュラー珈琲」(500円)や「アメリカン珈琲」(500円)など全8種類。
コーヒーの他、「カシスオレンジ」(680円)や「バタフライピー」(680円)などスペシャルジュース、「オレンジジュース」(150円)などキッズドリンクも展開しています。
氷×ソース×食材が絶妙マッチ!
こだわりが詰まった“ふわふわ”かき氷
オープンのきっかけを取材していた際、“かき氷好き”という趣味から、「かき氷の店をやりたくて始めたんです」と明かしていた姉妹。夏メニューのかき氷は、今では常連さんから「かき氷、待ってました!」と声が届くほどの看板メニューへと成長しました。
かき氷には、長野県にある「宮下製氷冷蔵」から仕入れた氷を使用。信州深層天然水を使用しており、透明で硬く、溶けにくいことが特長です。
かき氷のラインアップは、常時7~8種類。1つひとつのメニューに姉妹のこだわりが詰まっており、キャラメルソースのかかったエスプーマの中にミルクソース・エスプレッソが詰まった「あのビスケット」(1,300円)や、紅茶ゼリーや焦がしキャラメル、レモンなどさまざまな味わいが楽しめる「紅茶」(1,200円)など、個性豊かなメニューが揃います。
また、ハチミツを使用した5種類の味ペンでデコレーションを楽しめる、「カラフルかき氷」(950円)など、遊び心のあるメニューも!
各メニューに使用しているソースは自家製。食材は“自分たちがおいしいと思うもの”を使用しており、抹茶は京都、チョコレートはフランスなど、材料選びにもこだわりが光ります。
姉妹が試行錯誤を重ねて作ってきた、かき氷メニューの数々。新メニュー決定のルールは、「2人がゴーサインを出せるもの」としており、どちらか1人に迷いがあったものはボツにしているといいます。
ボツになったメニュー数は、姉妹曰く「数を忘れるくらいたくさん(笑)」というほど数知れず!ソースとフルーツの相性やイメージの違いなど、お蔵入りとなったかき氷たちにはさまざまな理由があったそうです。
今年のオススメは、「チョコレート」(1,500円)。昨年は期間限定のメニューでしたが、大きな人気を集めたことから、今年はレギュラーメニューとして発売することになったといいます。
フランス産のカカオパウダーから作ったソース、濃厚なチョコエスプーマが目を引く「チョコレート」(1,500円)。ウメちゃん&サクちゃんがデザインされたトッピングもポイントです。
氷はふわっふわ!スプーンでスーッと沿うようにすくうだけで、こんもり氷がのってくるほどのやわらかさでした。
“チョコ好きさんにピッタリ”とメニューに書かれていた通り、中までチョコレートソースがたっぷり!氷とチョコレートのバランスも絶妙で、チョコレートならではの“芳醇な味”を、飽きのこない口当たりで食べすすめることができました。
中には、フレッシュなオレンジと焦がしキャラメルがイン!もはやウメトサクの得意技ともいえる“味変”で、最後のひと口まで楽しむことができました。
今年、オープン3年目を迎える『ウメトサク』。常連さんも増え、「そうめんモーニング楽しみにしています!」など嬉しい言葉も届くようになったといいます。
地域の憩いの場として賑わっていく、妹夫婦の“我が家だった場所”。一緒に過ごしてきたウメちゃん&サクちゃんも店名を担う“家族スタッフ”として、これからも姉妹と共にたくさんのお客さんを迎えていくのでしょう。
ちなみに、コーヒーを飲みきったカップの底には、ウメちゃんとサクちゃんの姿が。2匹とも今日もいい仕事をしていました。
撮影・取材・文/山田有真
■店舗情報■
ウメトサク
電話番号/なし
住所/愛知県一宮市小信中島字西五反田19-1
営業時間/9:30~17:00(LO16:30)※モーニングは11:00まで、かき氷は12:00からオーダー可能
定休日/火曜・水曜
駐車場/あり
https://www.instagram.com/umetosaku.cafe/
「養老の滝」の湧き水で涼体験!
1年中食べられる“流しそうめん”
岐阜県養老町にある『滝見亭』で人気を集めているのは、湧き水の冷たさで味わう“流しそうめん”。湧き水は、お店から徒歩約5分の場所にある、「養老の滝」から引っ張ってきたものを使用しています。
その水温は、真夏でも12度!“滝の上”から湧いているところを、パイプで引き込んでいるといいます。
流しそうめんは、なんと“1年中”展開。食べる際は、テーブルに設置された、流しそうめん専用の機械で楽しむスタイルなので、自分のペースで流しそうめんを楽しめるのも嬉しいポイントです。
滝の水で流れるそうめんは、とてもひんやりとした口当たり。同店では、“流さないそうめん”として、「冷やしそうめん」も販売しています。
他にも動画内では、養老町の新ご当地グルメ「養老飯(ようろうはん)」が登場。ご飯の上にタレ付きの焼き肉、フライドエッグなどをトッピングすることをルールとしている「養老飯」ですが、実はもうひとつ、養老の滝伝説にちなんだ“あるルール”がありました。
伝説のなかに登場する、“あるアイテム”をモチーフとしたルールとは?その答えと共に、養老ならではのご当地グルメをチェックしてみては。
■番組情報■
メ~テレ「ドデスカ+」
U字工事の解決!迷Qグルメ 養老の滝伝説が生んだあやかりグルメ!流しそうめんと「養老飯」を徹底チェック
2024年8月19日放送
電気もガスも必要なし!
“水で作る”冷たいお味噌汁で夏バテ対策
夏はキッチンに立つのも汗だく。そんなときにオススメなのが、電気もガスも使わず、水だけで作れる“冷たいお味噌汁”です。
材料は、ナス1本、きゅうり1本、めかぶ1パック、おろし生姜小さじ1、ミョウガ1個、味噌大さじ2、水300ml。ナスは1㎝角にカットして、水を入れたボウルであく抜き。そのボウルに、ピーラーで輪切りにしたきゅうり、薄切りにしたミョウガを入れていきます。
あく抜きが終わったら、ナス・きゅうり・ミョウガはしっかり水を切って、鍋に投入。生姜、めかぶも入れていきます。
味噌は別容器に入れ、300mlの水を少し使って、かき混ぜながら溶かしていきます。「もろきゅう」や「味噌おにぎり」があるように、“温めなくても”、さまざまな料理ができる味噌は万能食材。今回は、水で溶かして、“ひんやりグルメ”の土台として料理に使用していきます。
味噌が溶けたら、残りの水と一緒に鍋の中へ!野菜と共によくかき混ぜたら完成です。
めかぶによって、少しとろみのある仕上がりとなった“冷たいお味噌汁”。生姜ならではの爽やかな香りと、ピリッとした辛味もポイントです。
暑さや夏風邪で食欲がないときにも、食べやすい冷たいお味噌汁。夏バテ対策にはもちろん、火を使わず、涼しく料理ができる“お助けレシピ”として活用してみては。
■番組情報■
Locipoオリジナル「ナゴヤ飯 星川食堂」
#44 猛暑にピッタリ!夏バテ対策にも! 電気もガスも使わないで作る冷たいお味噌汁!
2024年7月21日放送
3m超!熟練の技が光る“麺さばき”
安城市のソウルフード「和泉長そうめん」とは?
約3.6メートルもの長さを誇る、愛知県安城市の名物「和泉長そうめん」。うどんのようなモチモチ感と強い喉ごしが特徴です。
一般的なそうめんが乾麺であるのに対して、和泉長そうめんは“半生麺”。乾麺に比べると、やわらかくしなやかな仕上がりのため、3.6メートルもの麺は切らずにそのまま出荷されます。
“半戻し製法”と呼ばれる製法によって、もちもちとした食感に仕上げられた「和泉長そうめん」。なんと、3メートル以上にもおよぶ長い麺は、“人の手”によって作られているといいます。
和泉長そうめんの原材料は、小麦粉と塩水のみ。麺の“のび”は、塩分濃度と生地の硬さで決まるといいます。生地が出来上がったら、極太の麺を徐々に延ばし、2本の棒を道具に、手に伝わる感覚を頼りに麺を引き延ばしていきます。
棒に全体重をのせることで、麺に強いコシをプラス。麺がちぎれないように力を加減しながら、2本の棒を自在に操り、麺を引き延ばしていく職人技は、まさに和泉長そうめんの真骨頂!毎日、約10時間かけて、3,6メートルの麺を作っているといいます。
他にも動画内では、和泉長そうめんのおいしい食べた方やルーツなど紹介。熟練の技によって、麺が引き延ばされていくシーンも注目です。
■番組情報■
CBCテレビ「チャント!」
ほぼ愛知・安城市の愛されフード『和泉長そうめん』をいただきます!
2024年8月15日放送