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花見の名所で折れた桜には“キノコ”…自治体を悩ませる『街路樹の老木化』倒れそうな木をどう見極めればいいのか

04.17(木)21:36

名古屋市瑞穂区で2025年4月15日、折れたサクラの木の枝が走行中の自転車を直撃し、女性がケガをしました。名古屋の街だけでも、3m以上の高い街路樹は9万7000本余りあり、「老木化」が進んでいます。倒れそうな街路樹をどう見極めればいいのでしょうか。 瑞穂区の山崎川沿いで15日、折れたサクラの木が倒れて走行中の自転車に直撃しました。

折れた木にはキノコが生えていました。元々、キノコは枯れた樹木を分解して土壌に返す働きをしています。生えていると、腐食して強度が落ちることもあり、要注意です。 さらに、枯れ枝や空洞がある木などにも注意が必要です。

山崎川のサクラなど、名古屋市が管理する「樹木」は今、『老木化』という問題に悩まされています。名古屋市は高度成長の頃、大量に街路樹を植えました。今、43%が40年以上を経過し、木も大きくなりました。 ただ、木が高く大きくなると、風にあおられたり、根元が腐食したりして弱くなり、事故の件数も増加する傾向にあります。

名古屋市は2013年に8億円まで落ち込んだ維持管理の予算を、2024年度・2025年度は20億円まで増やして対策をしています。1本の植え替えで、50万円から60万円かかるということです。 危ないという街路樹があれば、地元の役所などに相談してください。