三重・鳥羽市で最大40センチの“津波被害” 流されたカキ養殖いかだ 復旧作業始まる 出荷への影響は?

先週の津波で、カキの養殖いかだが流されるなどの被害が出た三重県鳥羽市で、復旧作業が始まりました。
【写真を見る】三重・鳥羽市で最大40センチの“津波被害” 流されたカキ養殖いかだ 復旧作業始まる 出荷への影響は?
先月30日、ロシアのカムチャツカ半島で起きた巨大地震。発生から7時間以上経ったあと東海地方にも津波が到達し、愛知県では最大50センチ、三重県では最大40センチを観測しました。
40センチの津波を観測した三重県鳥羽市では、カキの養殖いかだが流されるなどの被害が。
きょうから始まった復旧作業。海の中の様子を見てみると…
被害は深刻… 海の中の様子とは
(浦村シーファーム 浅尾大輔さん)
「太いロープが見えると思うが、いかだを止めておくためのアンカーロープ」
いかだから海中につり下げられているカキをつるしたロープに、いかだを固定するための太いロープが絡まってます。
(浦村シーファーム 浅尾大輔さん)
「太いロープがカキをしごいてカキをなくしてしまったり、カキロープ自体が切れてしまう場合もある。カキにもいかだにも良くない状態」
きょうは地元の漁師らが船を出し、いかだに絡まってしまったロープをほどくなどの作業にあたりました。
(浦村シーファーム 浅尾大輔さん)
「ここはわりと軽傷の所なので、これから湾の奥の被害がひどい所をやることを考えるとぞっとする」
復旧作業の見通しは…
最も被害が大きかった場所は手つかずのまま。復旧作業は長期戦です。
(浦村シーファーム 浅尾大輔さん)
「9月10月くらいに出荷シーズンが始まるので、そこまでには終わらせて次のシーズンにはずみをつけたい」
「浦村かき組合」によりますと復旧作業は1か月程度を予定していますが、厳しい暑さの影響で作業が遅れる可能性もあるということです。
(浦村かき組合 角田直樹委員長)
「ロープ代とかは全て業者にかかってくるので、そういう部分を支援してほしい」