名駅再開発計画 高級ホテルが中部圏初進出 ハイアットの最高級ブランド「ANdAZ(アンダーズ)」 名鉄が発表

名古屋駅周辺で進む再開発計画。きょう名古屋鉄道が、その目玉となる施設を発表しました。
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(名古屋鉄道 髙﨑裕樹 社長)「この事業を推進することになったのは、世界中で多く素晴らしいホテルを運営している『ハイアット』です」
名鉄は、きょう会見を開き名古屋駅周辺で進める再開発計画について、国際的なホテルグループ・ハイアットホテルズの最高級ブランド「ANdAZ(アンダーズ)」が進出すると発表しました。
「ANdAZ(アンダーズ)」が中部圏に進出するのは初めてで、新しいビルの高層フロアを中心に合わせて150室ほどを展開し、レストランや屋内プールも設けられます。
また名鉄はきょう、このホテルを含むビルの新たな外観イメージを公表しました。
(髙﨑裕樹社長)「歩いて楽しい商業施設の開発を進めます」
再開発計画の概要は、名鉄名古屋駅の線路数を現在の2本から4本に拡張し、現在南北400メートルにわたって並ぶ名鉄百貨店本館など6つのビルを新たに造り替えるものです。
計画では太閤通を挟んで高さ約170メートルの新しいビルを2棟を建て、それぞれ空中回廊でつなげる構想で、高層階にはホテルやオフィス、低層階には商業施設やバスターミナルが入る予定です。
“唯一無二のランドマーク”を目指して
名鉄が再開発のヴィジョンに掲げるのは“唯一無二のランドマーク”。ターミナル駅直結という立地の良さを活かし、オフィス、ホテルともに高級路線を目指します。
(髙﨑裕樹社長)
「(オフィスの)1フロアの面積が6000平米、1800坪という大きさのビルはなかなかない。東京でも指を折るくらいの数しかない。現時点でおそらく名古屋以西ではない」
「(Q:競争力のある施設になると見込んでいる)はい、その通りです」
また今後展開する商業施設の面積については、現在の名鉄百貨店と近鉄パッセを合わせた面積と同じ程度だと明らかにし、再開発でひとつながりのビルにして回遊性を高め、さらに体験型の施設を導入するなどして他の商業施設との差別化をはかりたいとしています。
名鉄は再開発にかかる投資額を約5400億円とし、名鉄名古屋駅の再整備は別に約3200億円を投じるということです。
再開発計画の中で気になっている人も多いシンボルの行方については…。
(髙﨑裕樹社長)「どういう形でナナちゃんを再登場させるか、これから考えていきたい」
再開発計画は来年度から解体工事を始め、2033年度以降、順次開業する予定です。