海水浴場で津波から命を守る「避難場所の誘導サインの確認が重要」 愛知

7月30日から31日にかけて沿岸部では津波注意報が発表されました。海水浴場で注意すべきことは?
「三河湾に面する田原市の白谷海水浴場です。津波注意報の解除から1日、夏休みらしい光景が広がっています」(木岡真理奈アナ)
当時、津波注意報が発表された三河湾に面する白谷海水浴場。
この海水浴場に近い豊橋市三河港では、7月30日の午後に20cmの津波が確認されました。
三河港の潮位の変化を見てみると、津波注意報が発表されていた7月30日から31日の午前中にかけては大きな潮位の変化がみられますが、その後は比較的落ち着いてきています。
「警報が出ているという前提で、避難を開始された方がいたという状態。陸上競技場もあるけど、そちらの利用者は50人以上はいたので、中学校の部活動がほとんどで顧問の先生が一時避難場所の白谷公民館に生徒を誘導したようです」(白谷海浜公園管理組合 鈴木利昌 所長)
津波注意報の発表を受け、海水浴場と、隣接する海浜公園を閉鎖。高台にある公民館を開放し、避難を呼びかけました。
「避難場所の誘導サインの確認が重要」

津波注意報の発表が午前9時半すぎということもあり、比較的、海水浴客は少なかったそうですが、避難誘導の難しさを感じたといいます。
「少ないスタッフでやっているので、避難は放送で何とかうまく伝われば一番いい。面積的にやっぱり広い公園なので、どうしても目が行き届かない所が出来てくるのかなと不安に思っています」(鈴木所長)
夏休み真っ只中、突然の「津波情報」の発表に、予定を変更した人も。
「きのうまで伊良湖に泊まっていて、海水浴は無理だなと、プールに入って遊びました」(名古屋から)
今回の経験から、旅先での防災意識が高まったといいます。
「子どもたちに警報が出た時は、高台に避難することをきちんと伝えないといけないと思いました」(名古屋から)
「自分の身は自分で守るという感覚は大事にしてほしい。駐車場に避難場所の誘導のサインもあるので、そちらを確認をしておいていただく、これが一番重要かなと思います」(鈴木所長)