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夏だ!外遊びだ!防災キャンプだ! 暗い暮らしを体験して不便さを知る【暮らしの防災】

メ~テレ
08.07(木)15:46

キャンプでの「暗さ」は、その日だけですが、避難生活での「暗さ」は毎日です。避難所は消灯時間が過ぎると避難口誘導灯以外はほぼOFF。自宅避難、車中避難でも照明はOFFにします。防災キャンプでは暗い生活を体験して「その不便さ」「不安感」を知り、「対策」を考えましょう。

暗さを学ぶ

キャンプで「不便」を感じるのは「暗さ」

 キャンプで「不便」を感じるのは「暗さ」です。夕食を作り終わり「さぁ食べよう」という頃に暮れ始め(これはこれでいい雰囲気)、食べ終わって食器を洗う頃には暗くなっています。キャンプ場には照明がある炊事棟や街灯がありますが、やっぱり暗くて手元がよく見えず作業がし辛いです。そのような設備がない場所では「真っ暗」。テントの中も真っ暗。夜中にトイレに行く時は、懐中電灯が必要です。

 避難生活では「暗さ」「照明問題」は大きな課題です。避難所は消灯時間が過ぎると避難口誘導灯以外はほぼOFF。自宅避難、車中避難でも照明はOFFにします。「夜は暗い生活」が続きます。

 防災キャンプは「暗い生活」を体験・実感する場にもなります。但し、避難生活には“果てしない不安感・絶望感”が伴い、防災キャンプの時に暗さから感じる感覚とは、まったく別です。これは心に留めておいてください。その“救い”になるのが「明かり」「照明」「電源」です。

どんな「明かり」を用意する?

ランタンなどが役に立つ

 乾電池式の懐中電灯・ランタンなどが役に立ちます。大型のもののほか、100円ショップなどで買えるLEDの小型ランタンもいいでしょう。小型のものが、いくつかあると1人1個になって安心です。(枕元に置きましょう)

 但し、タープに吊るしたり、トイレに行く時に持ち歩いたりするためのライトは防水タイプがおススメです。価格の安いものは雨・水に弱いです。

両手が空くヘッドランプ

暗い場所を歩くときに役立つ

 ヘッドランプは、暗い場所を歩くときに役立ちます。両手が空くので物を持つことができます。

 また災害用のトイレは室内が広いとは限りません。大きな懐中電灯などを置く場所や、掛けたりするフックがちょうどいい場所にあるとは限りません。この場合もヘッドランプがGOODです。

アルカリ乾電池

アルカリ乾電池

 アルカリ電池は多めに用意しておきます。キャンプ用品BOX、防災用品BOXに長期間入れておくと劣化します。家の中にあるストックと、こまめに入れ替えましょう。

 いざ!という時に使えないと、本当に困ります。最近は、多くが単3乾電池対応になっていますが、懐中電灯やランタンは単1、単2を使うものがあります。必ず使う乾電池の種類を調べて準備して下さい。

 単3電池をセットして単1、単2として使えるアダプターもあります。準備しておくと、万が一の時に助かります。

ガス式のランタン

ガス式のランタン

 カートリッジ式のガスを使うランタンもあります。カートリッジ1個でだいたい一晩もちます。

 雰囲気もありキャンプの時に焚火の周りやタープなど、外での明かりとして使うのには便利ですが、二酸化炭素や火の管理の問題があるので、テントの中で使うのはNGです。

 言うまでもなく、避難生活では明かりとしてはおススメできません。このガスカートリッジの器具については、改めての回で説明します。

ポータブルバッテリー

「避難所生活での利用」を前提に考える

 アウトドアライフを大きく変えたのがポータブル電源・ポータブルバッテリーです。照明、PC、スマホの充電、ラジオなどの電源だけでなく、容量が大きなものになると電子レンジ、電気ポット、コタツ、電気毛布、電気ストーブなどにも使えます。

 さまざまな種類がありますが、ここでは「避難所生活での利用」を前提に考えます。ポータブル電源の用途は、スマホなどの通信機器の充電、小型の照明器具用と考えるのがいいでしょう。車中避難でも大きな電化製品を使うとなると、そこそこの出力・容量のものが必要になってきますが、スマホの充電・小型の照明器具用となると小型で大丈夫です。

 ポータブル電源を購入する時は、キャンプだけでなく、避難生活でどう使うのかもイメージして機種を選んでください。私が考えるポイントは…
・パススルー充電ができること
・急速充電ができること
・普段使いできること です。

 せっかく買っても、キャンプでしか使わないともったいないし、いざと言う時に使い方がわからないかも知れません。スマホの充電用やベッドサイドのライトなどに使って、使い慣れておく必要があります。

 キャンプの夜は、特に子どもたちにとって、「明かりが24時間いつでもどこでも手に入る生活」とは真逆の世界です。「暗闇」に慣れること、過剰に怖がらない経験をつむよい機会になります。

    ◇

 被災地取材やNPO研究員の立場などから学んだ防災の知識や知恵を、コラム形式でつづります。

■五十嵐 信裕
 東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。

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