「古古米」その味は? 実際に食べてみると… コメの専門家「五ツ星お米マイスター」が食べ方のコツを伝授

(大石邦彦アンカーマン)
「小泉農水大臣によって放出される備蓄米は2022年産、古古米です。しかし、どこを探してもない」
「ただ、ありました!私、災害用に家庭で保管していたものなんですが、玄米です。真空パックで保管してあるもの。なかなか食べた人はいないが、一足先にチェックしてみます」
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備蓄米と同じ「古古米」の味はどうなのか?店頭に並ぶ前に千種区の小川屋米穀店で検証します。
(小川屋米穀店 小川潤さん)「この道30年ほど。(Q:これまで古古米は見たことないし、食べたことない?)はい」
店主の小川さんは名古屋に12人しかいないという米の専門家「五ツ星お米マイスター」の一人です。
自宅キッチンで保管していた真空パックの古古米。まず指摘されたのは…
袋を開けた時の「におい」 そして精米は?
(小川屋米穀店 小川潤さん)「虫が出たりはなさそうだが…真空のような包装にはなっているが、空気が入ってしまっている。」
政府備蓄米は室内16℃で24時間管理ですので、一概には比較できないと言いますが…
(大石)「これが古古米です。玄米ですから、まぁこの色が普通の玄米ですね」
(小川屋米穀店 小川潤さん)「そうですね。においをかいでみてください」
(大石)「におうことは、においますね。これがどこまで嫌悪感があるか…」
次に、精米してみました!
(大石)「いよいよ精米が始まりました!1割削った状態ですね」
(小川屋米穀店 小川潤さん)「そうですね、これが通常ですね。(精米している時に思ったが)白くなりにくい」
精米した古古米を2024年産の米と比べてみると、古古米は少し黄ばんでいます。
古古米を研ぐ・炊飯で気をつけること
(大石)「さあ、古古米を実際に炊いていただきます。何かコツはありますか?」
(小川屋米穀店 小川潤さん)「(古古米は)洗う回数を1回くらい増やした方がいい。コメの表面に付いている“はだぬか”が時間がたっている分、取れにくい可能性がある」
水の量にも工夫が必要だと言います。
(小川屋米穀店 小川潤さん)
「少し水を足した方がおいしく炊きやすい。収穫してから時間がたっているので、コメ自体の繊維も硬くなっている。パサついてくる」
30分ほど水に浸して、炊き上がりを待つこと約30分。
(大石)「おぉ~けっこういい感じで炊き上がってますね」
では、味はどうなのか?
(大石)「甘味はさほどなくて、少しねちゃっとしてる。あと一粒一粒はあまり感じない」
(小川屋米穀店 小川潤さん)「そしゃくしている時に、鼻に抜ける香りが気になる」
(大石)「私の家での保管で、国の保管状況と全く違うので。状況はむしろ悪いと思うので…」
(小川屋米穀店 小川潤さん)「(Q:国の保管方法だともう少しおいしい?)酸化しているようなこの香りは、もう少しマイルドになるのでは」