旧型ドクターイエローが14年間展示されたリニア・鉄道館に別れ　抽選で選ばれたファン37人が参加　名古屋

ことし1月に引退した「新幹線のお医者さん」＝ドクターイエロー。名古屋の「リニア・鉄道館」で展示される準備が着々と進んでいます。一方、館内には入れ替わりで展示を終える車両もあって、ファンが別れを告げました。

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掛け声とともに黄色の車体を押す人たち。力を合わせて押しているのは名古屋市港区のリニア・鉄道館で先月まで展示されていたドクターイエロー「T3（てぃーさん）編成」です。

「新幹線のお医者さん」＝ドクターイエローと言えば、ことし1月「T4（てぃーよん）編成」が老朽化のため引退し、リニア・鉄道館で展示されることに。

倍率19倍の中で選ばれたファン37人が別れ

きのう「T4編成」は静岡県の浜松工場から約6時間かけて慎重に運ばれ、展示入れ替えの準備が着々と進んでいました。一方、開館以来14年にわたってリニア・鉄道館で親しまれてきた「T3編成」はJR西日本に引き継がれ、石川県白山市の「トレインパーク白山」で無料公開される予定です。

きょうは抽選倍率19倍の中で選ばれたファン37人が参加して、別れを惜しみながらレールの上に乗った車体を約10メートル先の車庫へと、ゆっくり押していきました。

（参加者）
「本当にきょうが最後だと押した時に実感して悲しくなった。新しいT4も楽しみにしている」

リニア・鉄道館の新たな目玉になるか。ドクターイエロー「T4編成」の展示は今月14日に始まります。