「インフルですね。お大事に」感染拡大受け愛知では早くもインフルエンザ注意報 医師はワクチン推奨

2025年はインフルエンザの患者数が2024年よりも早いペースで増加しています。2025年は症状が軽くても、インフルエンザかもしれません。
愛知県大府市内にあるクリニックには、朝から発熱やせきなどの症状を訴える患者が続々と訪れていました。20代の女性は。
女性:
「(発熱は)けさからです」
医師:
「鼻水 のどの痛み せきはどうです?」
女性:
「せき出ます。のどの痛みもあります」
医師:
「ちょっと検査してみましょうかね」
診断結果は。
医師:
「インフルエンザでしたよ。A型の」
女性:
「えっインフルエンザ?」
医師:
「職場ではやっていることなのでそこからうつったのかなと」
このクリニックのインフルエンザの患者数は11月3日の週1週間で40人。2024年の同じ時期にはほとんどいませんでしたが、2025年は10月中旬から増え続けているといいます。症状の特徴は。
柊みみはなのどクリニック 内藤孝司理事長:
「A型のインフルエンザは、高熱 頭痛 関節痛の症状が強いケースが多いがそうでもない人も結構いますね。(来た時は)風邪の症状だけで微熱ぐらいでも周りではやっているとうことで検査をするとやはり”A型インフルエンザ”が出るケースは1日に2~3回はありますね」
愛知県全体でもインフルエンザ患者が増加しています。県によりますと、10月27日から11月2日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者数は、1定点医療機関当たり11.5人。注意報の指標である10人を超え、2024年より1カ月ほど早く注意報が発表されることとなりました。
流行の早さに対策が間に合わなかった人も。
娘がインフルエンザと診断された親:
「学級閉鎖の連絡があって大丈夫かなと思ったら学校から電話かかってきて”娘も熱がでていますよ”と。今週ワクチンを打つ予定だった」
2024年よりも早い感染拡大の理由について、柊みみはなのどクリニックの内藤理事長は。
柊みみはなのどクリニック 内藤孝司理事長:
「気温差ですね。寒暖差が激しいので体調を崩す人が多いことが(要因の)1つ。今はやっているのはインフルエンザのA型。一気に流行が始まって感染力が強く一気に広がる傾向がある」
2024年は患者数が統計史上最多となりましたが、2025年の感染拡大のピークについては。
柊みみはなのどクリニック 内藤孝司理事長:
「コロナ禍で人との接触がなくなった関係でインフルエンザにかかる人がかなり減った。抵抗力が落ちてしまったのでどうしてもはやりやすいところがあります。去年はその一端なのかと思いますが、今年も少し同じような傾向ができるのではないか。(A型は)基本的にはいっぺんに流行して収束する傾向が強い。ピークはそれほど長くないのではないか」
急拡大するインフルエンザ、予防策の一つがワクチンです。2024年からは鼻にスプレーする痛くないワクチン「フルミスト」の接種も始まっています。接種できるのは2歳から18歳までで、費用は7000円程度からです。内藤理事長は、2025年の流行型は他の型に比べて肺炎のリスクも高いとして、ワクチンの接種など対策を呼びかけています。
柊みみはなのどクリニック 内藤孝司理事長:
「全国的に見ると接種率が去年から下がっている話があるので、コロナのときに皆さんがワクチンを打って”ワクチン疲れ”みたいなものがあったと思います。特に高齢者 子どもも重症化する人もいるので積極的に打った方がいいと思います」





