東海地方で大雨“道路が川みたいに” JAFが実験「深さ60cmの冠水路でエンジン停止、浸水も」

14日夜から15日朝にかけて、東海地方は大雨となりました。愛知県では道路が冠水したところも。大雨で冠水した道路を車で走る時は注意が必要です。
14日深夜の愛知県扶桑町では、青木川から水があふれ出て、道路が冠水しました。
半日が過ぎて、再び同じ場所を訪れると…。
「現在の水位は道路よりも1m下ですが、14日の大雨で水があふれ、数百メートルにわたって道路が冠水していたということです」(石神愛子アナウンサー)
近くの人に様子を聞いてみました。
「ガードレールの足が埋まるくらいまで水が来たよ。道路全体が川みたいに」
今年、青木川があふれるのは今回で7回目だといいます。17日にかけても大雨が予想される東海地方。他の地域でも同じように道路が水につかる可能性もあります。
冠水した道路でエンジン停止、浸水も

注意したいのが、車での通行です。
立ち往生の危険を回避するには、どうすればいいのでしょうか。
訪れたのは、名古屋市昭和区にあるJAF愛知支部です。
Q.どういった場所に気を付けるといい?
「一番大事なのは事前にハザードマップで確認する。名古屋市内でも各地に冠水被害は出ているし、豊橋や豊川のような大災害になることもある」(JAF愛知支部 広報 吉田英治さん)
「もし冠水するような状態にはまったら、前の車と車間距離をとって、やり過ごす。前の車の状況で『行ける』と判断するのではなく、回避する。勇気が必要ですが、『私が後ろの人も守る』ぐらいの気持ちで進入しない」(吉田さん)
JAFの実験映像では、30cmの深さまで冠水した道路に時速30kmで進入すると…。
100m弱のコースを走り切れたものの、ホイールカバーが外れる車も。車内に浸水も確認されました。
続いて、60cmの冠水路に時速40kmで進入した場合。
ハイブリッド車は走行後にエンジンが停止。システムの異常を伝える複数のエラーが表示されました。
続いてガソリン車は…。
進入後、すぐにエンジンが停止し、走行できなくなりました。さらに10分ほど経つと、外の水の深さと同じ約60cmまで車内が浸水しました。
悪天候の時は運転しない勇気を

こうした事故を避け、命を守るためにも、悪天候時にはいったん運転を見合わせることも考えてほしいといいます。
「台風のように長期的に続く予報の場合は、運転を避けてもらう。一時的なものであれば、雨雲がどちらにいくのか確認する。ほんの30分~1時間そこにとどまることで、命が救われることも考えてほしい」(吉田さん)