早朝の名古屋駅構内にかわいらしいロボット出現 重さ約300キロの荷物を自動で運ぶ実証試験

名古屋駅に、かわいらしいロボットの登場です。このロボットの役目とは?
まだ人が少ない早朝の名古屋駅。そこに現れたのは今週から実証試験が始まった「自動搬送ロボット」です。
動く速さは人がゆっくり歩くのよりもちょっと遅めの時速1.8キロ。24日はペットボトルを480本、なんと312キロも運んでいます。運ぶ先は、駅の売店です。
「荷物を運搬中に通行人がぶつかると、しっかり一時停止してくれます」(記者)
万が一、人がぶつかっても痛くないよう、先頭部分はふわふわのクッション素材です。
下を向いて歩く人が気づきやすいよう、地面をライトで照らす工夫も。
旅の途中の楽しみともいえる、弁当や飲み物。名古屋駅には、繁忙期に1日あたりトラック約40台分の商品が届きます。
これまでは20人が手押しの台車でのべ160回に分けて運んでいました。
このロボットの導入は、働き手の高齢化も理由のひとつです。
「(名古屋駅では)60~70代が半数を超える状況で仕事を回している。継続的に人を確保するのがますます難しくなるのではないかと」(ジェイアール東海物流駅物流部長 松川賢一さん)
周囲の状況をセンサーで確認しながら決められたルートを自動で進むロボット。いつでも緊急停止できるよう、まずは人が付き添います。
朝7時までと夜10時半以降の人が少ない時間帯から稼働を始め、通行人の位置情報などから、「人の流れ」に影響がないかを検証。様子を見て、ロボットを動かす時間を増やしたいとしています。
「駅で人とロボットが共存する未来の実現に向けた第一歩。ロボットが動いている所をお客さまに見てもらい、いろいろな改良をしながら進めていければ」(JR東海 技術開発部 筑波聡さん)
実証試験は、来年の3月末までの予定です。





