冷たい“ネックリング” 久しぶりの使用で液漏れも メーカー「安全な素材だがヌルヌルを感じたら交換を」

急な暑さで手放せなくなる、熱中症の予防グッズ。1年前のものを引っ張り出したときには、しっかりチェックが必要です。
ハンズ名古屋店では、ここ数日の気温の上昇に合わせ、首元を冷やす「ネックリング」の取り扱いを強化しているそうです。
「先週末から気温が一気に上がってきたので、買う人が増えてきています。連日『暑い』と言われているので、みなさん警戒しているようです」(ハンズ名古屋店 土屋弓さん)
冷蔵庫などで冷やすと、中に入った特殊な素材が固まり、これがゆっくり溶けていくことで、周りの熱を吸収してひんやりした状態が長くキープできる「ネックリング」。
何度でも使える、手軽な「暑さ対策グッズ」です。
しかし、去年使っていたものを久しぶりに使う時には少し注意が必要です。
テーブルクロスが「変形」、液漏れが原因か

東京都に住む、宮島絵里香さん。
5月、約1年ぶりに冷蔵庫から取り出して使おうとしましたが――。
「子どもたちに、そのまま冷蔵庫から出してつけさせて、30分くらい使ったあと、テーブルに置いたまま、しまい忘れて、熱い鍋でもここに置いたのかなと思って」(宮島さん)
子どもたちがネックリングを使った後、テーブルの上に一晩置いておいたところ、翌日、テーブルクロスが「変形」していたといいます。
「すごく短時間の使用だったので、炎症もなくけがにはつながらなかったが」(宮島さん)
宮島さんが感じた異変の原因は、ネックリングからの「液漏れ」とみられます。
消費者庁「事故情報データバンク」によりますと、ネックリングからの液漏れによる「かぶれ」などが一部で報告されているそうです。
メーカー「人体に害のない素材を使用」

頻発する事例ではないものの、気を付けておきたい「液漏れ」。
ネックリングを取り扱うメーカーに話を聞きました。
「イヌが噛んだり、子どもが口に入れたりする場合もある。そういう面でなるべく安全なものをということで、化粧品関係で使う、認定されている材料だけを使っています」(ネックリングを取り扱う会社「WIZ」 朴晟濟 社長)
トラブルに備え、人体に害のない素材を使っているといいますが…。
「直接皮膚にあてるものなので、安全なものであっても、漏れたりした場合は、自分の汗などが混ざった状態になるとかぶれる場合がある」(朴社長)
では、どのようにして液漏れを見破ればいいのでしょうか。
「ちょっとぬるぬるを感じたり、油分で光って見える場合は、使用を止めて新しいものを使う。アレルギーなど繊細な人もいるので、敏感な人は医者と相談しながら使ったほうがいいと思います」(朴社長)