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トヨタの“実証実験のための都市“「ウーブン・シティ」始動 静岡の工場跡地にまずバンテリンドーム1個分

09.26(金)16:37
トヨタ自動車が静岡県で建設中だった実証実験のための街「ウーブン・シティ」。新たな価値やサービスを生み出そうという街の一端が25日報道公開されました。
「ウーブン・シティ」。
トヨタ自動車が静岡県裾野市の工場跡地に建設した“実証実験のための都市”が、25日、華々しく始動しました。
2020年1月、トヨタが「ウーブン・シティ」の構想を掲げたのは、いまから5年以上前でした。
今回、完成したのは、バンテリンドームナゴヤとほぼ同じ広さ。最終的にはドーム6個分の広さまで街を広げる計画です。
25日、ついに報道陣に内部が公開されました。
技術者などがそこに住みながら、自動運転やAIなど最先端技術を実証実験する街。
歩行者や小型モビリティ、車が行きかう3種類の道や自律走行ロボットによる荷物の運搬。
さまざまなモビリティの“テストコース”として作られました。
第1段階では300人入居、来年度は一般客も受け入れ

まずは、トヨタグループ12社を含む20の「インベンター・発明家」が参加します。
日清食品のハンバーガーは、カロリーや塩分などをコントロールし、主要な栄養素をバランスよく調整したといいます。
将来的には、これを継続的に食べている住民からデータを集め、“健康寿命が延びるか”の実証実験を目指しています。
トヨタ関係者とその家族ら数世帯から住み始め、第1段階では、300人ほどが順次入居。
実験に共感する一般客も、来年度から受け入れ予定です。
豊田章男会長の長男で、このプロジェクトを率いる大輔さんは――
「正解が分からない中、模索を続け、一歩一歩進んできて、きょうという日を迎えることができました。健康第一で楽しく、新しい未来を紡ぎましょう」(ウーブン・バイ・トヨタ SVP 豊田大輔さん)