東海地方 参政党が初当選 自民・公明1議席落とす 参議院議員選挙

20日投開票された参議院議員選挙は、東海地方で愛知選挙区で参政党の新人候補が当選し、全体では自民・公明が1議席を落とす結果となりました。
参政党・杉本純子さん:「皆さんが抱えている問題や悩み、そういったものから、この日本人ファーストを掲げる参政党が、たくさんのご支持を得たと実感できましたので、これが勝因につながったと思っています」
参政党の杉本純子さん(47)は、約53万票を獲得し、東海3県の選挙区では、党として初めて国会議員が誕生しました。
このほか、立憲民主党の田島麻衣子さん(48)、自民党の酒井庸行さん(73)が議席を守り、国民民主党の新人・水野孝一さん(48)が初当選を果たしました。
公明党の現職・安江伸夫さん(38)は落選し、与党の議席を失いました。
投票率は60.15%で前回の参院選を約8ポイント上回りました。
自民党・若井敦子さん:「支援をいただいている皆様が、若井敦子を何としても国政に送り届けたいという思いが、この逆風を吹き飛ばしていただいたと思っています」
東京一極集中の是正や、女性や若者の活躍推進などを訴えた前・県議会議員で自民党公認の若井敦子さん(53)が、立憲民主党の服部学さんら、新人6人での戦いを制し、初当選を果たしました。
岐阜選挙区では、現職・大野泰正議員が、いわゆる”裏金事件”で在宅起訴され、今回の選挙に出馬していませんでした。
投票率は前回より5.42ポイント高い、59.01ポイントで、若井さんは2位の服部さんと8万票以上となる33万3611票を獲得しました。
三重選挙区で初当選を果たした立憲民主党の新人・小島智子さん。
元県議で、選挙戦では、減税による物価高対策や差別の解消などを訴えました。
立憲民主党・小島智子氏「なんとか政治を変えてほしい、その言葉もたくさん聞かせていただました。人として信頼される政治家でありたい。そういう政治をしたい。そのように思います」
一方、3期目を目指した自民党の現職・吉川有美さんは、小島さんに6万票差をつけられて落選。
自民党としては2016年以来、9年ぶりに野党候補に敗れる結果となりました。
投票率は60.45%で、前回に比べて7.67ポイント上昇しました。