<大雨から6日目>水没した地下駐車場には274台が取り残されたまま… 管理会社から連絡なく契約者は怒りの声「人災だと思っている」 レンタカーや自動車修理工場も混乱続く 三重・四日市

水没した三重県四日市市の地下駐車場には、今も274台が取り残されたままです。大雨から6日目。毎日レンタカーを借り続ける人も出てきています。
今も274台が地下駐車場に 毎日レンタカーで通勤する人も

9月12日、猛烈な雨により水没した四日市駅前の地下駐車場。
9月17日に排水は終わりましたが、安全が確保できないとして立ち入ることはできず、今も274台の車が取り残されたままです。

地下駐車場で月ぎめ契約をしていた杉中さん。この駐車場に大雨の日も車を止めていました。
止めていた車の中には、会社の書類などが入っていたそうです。大雨の日以降、立ち入ることはできず、車がどうなっているかわからないといいます。
杉中康人さん:
「(地下駐車場の管理会社から連絡は)一切ない。止水板をしたら被害にはならなかった。人災だと思っている。駐車管理会社が段取りするべき」

大雨の翌日からレンタカーで通勤し、コインパーキングに止めています。これがいつまで続くのか一番の不安だといいます。
杉中康人さん:
「毎日の負担が大きくなってくる。一日も早く復旧してもらいたい」

実際、四日市市内のレンタカー店には、問い合わせが相次いでいました。
Jネットレンタカー イオンタウン四日市泊店 堀尾太希店長:
「(大雨の翌日は)朝から常に電話は鳴りっぱなし」
自動車販売店や保険会社からの「代車」の問い合わせで、店舗駐車場にある車はすべてそのための車です。しかし、車が足りないため、別の店舗や他の県から50台ほど車を回しているとのこと。

Jネットレンタカー イオンタウン四日市泊店 堀尾太希店長:
「一般への貸し出しは現時点でストップ。予約は受けてない。今回被害にあったお客さまメインで運営している」
代車の提供期間は1か月以上になる可能性もあり、台数確保に頭を悩ませています。
Jネットレンタカー イオンタウン四日市泊店 堀尾太希店長:
「同じ法人に8台の車を持っていったり。明日のことは明日考えようという態勢になっています」
冠水で車の修理依頼 ドアの内側まで水が…

大雨の影響は、市内の自動車整備工場でも…
N CRAFT 野呂幸矢代表取締役:
「先週の金曜日 、四日市で走っていた車で、水がここら辺までつかった。修理であずかっている」
大雨の翌日に持ち込まれた乗用車。中を見てみると、ドアの内側まで水の跡が残っています。
さらに、ボンネットのあたりまで道路が冠水していたことで、エンジンに水が入り、故障したとみられています。
修理にかかる時間や費用はわかりません。

四日市市の中心部では、大雨により道路が冠水。一夜明けた土曜日には、動けなくなった車が何台も路上に止まったままになっていました。
こうした車両の修理の依頼が急増。この整備工場では、17日までに20件の依頼があったといいます。
N CRAFT 野呂幸矢代表取締役:
「台風のときに低い所に止めた方がごくまれに来たくらいで、こんなに(修理依頼が)来たのは初めてです。普段は事故の修理をしているので、びちゃびちゃになった車の修理はほとんどやったことがないに近い」
記録的な大雨により、経験したことのない日々が続いています。