「自分がだまされるとは」 暗号資産への投資を勧められ約1000万円だまし取られた男性 ロマンス詐欺の手口語る 三重県警

ロマンス詐欺で約1000万円をだまし取られた男性。SNSをきっかけにした犯行の手口を話してくれました。
三重県警で28日、報道陣のインタビューに応じた男性。
被害にあった男性(50代):
「正直、自分がだまされるとは思っていなかった最初は。詰めが甘かった」
去年、SNSで知り合った人物に暗号資産への投資を勧められ、約1000万円をだまし取られました。

きっかけは、SNSのダイレクトメッセージでした。
メッセージのやりとり:「はじめましてよろしくお願いします」「私は台湾の高雄から現在台北に住んでいる女の子です」

やりとりを続けると自分の顔とする画像が送られ、恋愛感情をほのめかすようなやりとりもあったといいます。
被害にあった男性(50代):
「もっと仲良くなっていきたいとか、台湾に来たときは家族を紹介しますみたいな話とか、うれしかったですね。正直」
しばらくやりとりをしていくと-。
メッセージのやりとり:「暗号通貨についてどうお考えですか?」「今週の相場にあなたも参加できます」

相手の存在を信じた男性は、約200万円を指定されたサイトに送金。
購入したとする暗号資産の価値は、その後、20倍近く上昇しました。
しかし、お金を引き出そうとしたときには…。
被害にあった男性(50代):
「税金がかかるからって言われて、お金払ってくれって言われて。ちょっとおかしすぎると思っていたんですけど、まぁ出せる金額の範囲かな」
追加で約800万円を支払いました。
それでも、お金は引き出せず、男性が法的措置をとると連絡するとメッセージは途絶えました。
被害にあった男性(50代):
「後から考えると、ほんとうに自分がバカだった」
被害が相次ぐSNS型ロマンス詐欺。三重県では4月末までに41件発生、被害額は5億円を超えていて、警察が注意を呼びかけています。