なりゆきアフロ ~岐阜県北方町の旅(1)~
CBCテレビ(東海エリア)で夕方放送の報道情報番組【チャント!】。
金曜日の人気コーナー、アフロヘアーがトレードマークの副島淳くんがリポートする『なりゆきアフロ』は、東海地方の125市町村を巡り、そこで出会った人に「町のおいしいもの」を聞き、その場所へ行って頂く“なりゆきグルメ旅”です。
さて今回は、岐阜市に隣接する『岐阜県北方町(きたがたちょう)』を旅しました。
町の洋菓子店の親しまれる味
町を歩く副島くんが、いま店を開けたばかりの骨董屋さんを見つけて、奥さんに北方町のおいしいものを聞いてみたところ教えてくれたのは、すぐ近くの洋菓子店の『スイートポテト』。自宅の屋上に上がると、ポワ~ンと甘い香りが感じられるくらいの近い距離のお店だとか。
その洋菓子店【長崎屋】※に早速おじゃました副島くん。「いつも見てます!」と出迎えられ、取材もすんなりOKをいただきました。※崎の字は立つ崎
このお店の歴史は150年以上。江戸時代の古美術商に始まり、明治時代からは和菓子店、そして、現在の4代目になるご主人が洋菓子店へと鞍替えをして守ってきたのだとか。ケーキを始めとした洋菓子がズラリと並ぶ中、ご近所の奥様オススメの『スイートポテト』(185円)をいただきます。
江戸時代の器に触れられる店
蒸し焼きした金時いもの皮をむいて裏ごしし、砂糖の代わりに和菓子の白あんを練り込んでいるのが特徴の『スイートポテト』。
洋菓子に和菓子の素材を取り込むのがご主人の得意とするところだとか。
「超あっさりとした上品な甘み! イモのちゃんとした甘さと香りがスゴイ!」と、和と洋が融合したお菓子を味わいます。
ご主人と改めてお店の歴史について話が弾む中、店内に飾られている数々の食器類に話が及びます。「これは先祖が使っていた江戸時代の物。集めたものじゃなく、使っていたものを並べてあるだけ」とご主人。
さらに「これも江戸時代のお皿です」とお菓子をのせて出してくれた器が古いものだと知り、「え~、普通に使っちゃった!」と慌てふためく副島くん。
このお店では、普段コーヒーやケーキを出す時も江戸時代の器を使うのだとか。
「江戸時代って聞いて、一切お皿触れなくなりました」とビビりながらも、日常で歴史に触れられる楽しさを感じた様子の副島くんなのでした。
田園の中にあるおしゃれなカフェ
何かの苗らしきものを軽トラックに載せる人に声をかけた副島くん。白菜の苗と聞いて驚く流れで、苗を扱う店の奥さんに聞いた北方町のおいしいものとは、【シンミア ロッソ】というカフェの『栗のパンケーキ』。
…と聞いて、思わず「♪パンケーキ食べたい…」と歌い踊り出す副島くん。
田園が広がる中を歩き、たどり着いたのは赤と白を基調にしたおしゃれなお店。
実はこの店を教えてくれた奥さんの娘さんが時折バイトをしていることも判明し、取材は快くOK!
店名の【シンミア ロッソ】は、イタリア語で「猿」と「赤色」を意味するそうで、店内の絵や飾りなども店主の趣味が色濃く出ているお店です。
男心もくすぐる栗づくしのパンケーキ
このシーズンならではの栗のパンケーキをいただく副島くん。
生地にヨーグルトを混ぜ込み、1枚ずつ丁寧に焼いたパンケーキに、栗の甘露煮、栗ペーストのホイップなど栗づくしでデコレーションされたその名も『マロンマロンパンケーキ』(800円)です。
「スゲー、かわいい! めちゃくちゃ映える~」と男心もくすぐられたよう。
さらに切ってみると、中に栗あんが! パンケーキとあんが層になるように挟み込んであります。
一口食べて、おいしさに「オ~!」と唸る副島くん。実はパンケーキ初体験です。「これなんですね、皆が言うパンケーキの食感って!」とフワフワ、モチモチ感を実感します。
職人気質風のご主人を見て「こんな可愛らしい作品をつくるとは!」と言うと、似たようなことをよく言われると教えてくれたご主人。
秋の味覚の栗をふんだんに使ったご主人こだわりのパンケーキは、11月末まで楽しめますよ。