もうすぐこどもの日。昔からこいのぼりを飾るのが定番ですが、最近は屋根より高いこいのぼりではないようです。そのわけを取材しました。

26日、三重県熊野市の七里御浜海岸では、1キロほどのロープに約250匹のこいのぼりが揚げられました。
古くから、5月5日のこどもの日が近づくと、庭先に飾られたこいのぼり。
一般的なのは、一番上に5色の“吹き流し”、その下に父・母・子をイメージしたコイが泳ぐ形です。

しかし今、この伝統に変化が。名古屋市内の公園で話を聞くと…。
記者:「家にこいのぼりは?」
4歳男児の母:
「ないですね。マンションなので、大きいこいのぼりは無理じゃないですか」
2歳男児の母:
「こいのぼりはあんまり見ないですね最近。昔は見かけてたかも。私がこどもの時とかは結構見ました」
近年、庭がある住宅の減少とともにマンションが増加。さらにこんな声も。
4歳男児の祖父:
「子どもがいるよと分かるのは、防犯上良くないのかなと。ここには小さい男の子がいるよというのを自ら示しちゃってるみたいで」

愛知県岡崎市にあるこいのぼりを販売する店「あおう人形」で話を聞くと…。
あおう人形 粟生真一さん:
「(大きいサイズの)購買数は激減していますね。みなさん知っている通り、見ていないということは買われてないです。パーセント的にも(こいのぼり全体の)10%とか」
生活環境の変化により、こいのぼりはだんだんと小型化。かつて一般的だった3メートルサイズから、取り外しが簡単な人目につかない大きさが徐々に主流となりました。

ただ、この流れにある危機感が…。
粟生さん:
「職人さんになる人が少なくなっているのが実情です。こいのぼり自体が認知されなくなってきたので、最近の人に」
伝統的なこいのぼりを作るには技術の伝承が不可欠ですが、職人が減少しているといいます。

大きなこいのぼりが減少する中でも親しんでもらうために、新たなこいのぼりの制作にも取り組んでいます。
粟生さん:
「淡い感じや、家具調の木のものが多いので、家に沿ったなじむかたちで、インテリアとして楽しめるよう職人は考えています」
伝統を守りながら、時代に合わせて変化を続けるこいのぼり。
粟生さん:
「お客さまに喜んでもらうのが、すごく(職人の)本望だと思うので、日本の風景として、みなさんが楽しんでいただけるようなかたちは、(残したいと)すごく思いますね」


