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「お米が全く足りていない」 フードバンクの苦境 寄付されるコメが激減 支援打ち切りの可能性も… 愛知県

08.26(火)17:00
生活が苦しい家庭などに食料品を配るフードバンク。ただ、物価高が続いたことなどの影響で寄付が減り、活動が滞っているといいます。
現場はどのような状況なのか。愛知県北名古屋市のフードバンクに行ってみると…
困窮家庭に送る支援セットの詰め込み作業を行っていました。箱にはコメ5キロも入っています。
作業場には、米袋がたくさんあり、足りそうに見えてしまいますが、フードバンクの担当者に聞くと…
フードバンク愛知・花井里美さん
「一見あるように見えたかと思うんですけれども支援を待っている方がいるので倉庫の分は使い切ってしまうような現状。支援を継続するにはお米が全く足りていない状態。」

コメが足りていない状況だと言いますが、その理由は寄付の減少です。
このフードバンクで、去年4月から8月までで寄付されたコメの量は17件で計2552キロでしたが、今年の同時期では9件で計769キロと3分の1以下となっているのです。
今後、寄付が無いと支援を打ち切らざるを得ないといいます。
そんなコメが集まりづらい現状をなんとかしようと、フードバンク愛知は企業の災害備蓄品の活用を進めています。
企業が災害備蓄品を入れ替える際に出る余剰の食料、特にアルファ化米の寄付を呼びかけています。

フードバンク愛知・花井里美さん
「これもお米の代わりに支援セットに入れている。支援を求めている方からはアルファ化米も美味しくいただけるととても好評の声をいただいている」
フードバンク愛知では、ホームページから寄付を受け付けていて、災害備蓄品のアルファ化米の美味しい食べ方を紹介するなどしています。